小豆島クライミング

2015/10/31-11/3
玉田、梅澤  記 玉田


小川山の金峰山荘カウンター横に置かれているFreeFanをふと見ると「小豆島」の文字。
遡ること20余年前に登りに行った時はフリーのフの時も知らない上に二日酔いで大変だったなぁ・・・
と、懐かしさもありちょうど休みも取れたので再訪してみることにした。

■日程
2015/10/31(土)~11/3(火)

10/30(金) 22:00 都内発
10/31(土) 5:00 神戸港着、8:00発
11:10 坂手港着、内海地区で買い出し、福田港の梅本水産で昼食
13:00 オートビレッジYOSHIDA着、テント設営後吉田の岩場へ
11/ 1(日) 拇指岳 赤いクラック(5.10b)
11/ 2(月) 雨のため観光、この1日ロスは痛かった
11/ 3(火) 吉田の岩場 10:50クライミング終了、11:10オートビレッジYOSHIDA発、11:20福田港着
13:20 姫路着、23:00都内着

■拇指岳 赤いクラック(5.10b)
アプローチ
福田港から内海地区方面に向かい、南風台展望台を過ぎて橘の町に入ると点滅信号がある。
その先の右折する細い道路沿いの黄色看板が速見商店で、店主にお願いすると手書きアプローチ図がもらえる。
食料品も置いてあるので内海地区まで買い出し移動が面倒な時はここで購入するのもあり。
下山したら挨拶かねがねアイスクリーム1つだけでも買ってコミュニケーションを図るべし。

syoudosima01

速見商店から道なりに登っていき「拇指岳」の看板があるヘアピンカーブで右に入る。
アプローチ入口には「拇指岳」の看板があるので迷うことはない。
車はヘアピンカーブ手前の路肩、もしくはその上のわずかなスペースに停めるのが安全。
ヘアピンカーブの奥にも車2台分程度のスペースはあるが、先客でいっぱいだと転回できず脱出困難になる。

syoudosima02

「拇指岳」の看板から踏み跡をたどり約15分で岩面に突き当たる。
左に約5分で赤いクラックの取付に着く。

1P 梅澤リード
岩面が赤くなっているところを右上するが意外と悪い。
直前にC4 #2か#3を決めておくと安心。
右上したところにペツルアンカーの終了点があるが、その上5mの位置にもペツルアンカーの終了点があるのでそこまで上がった方がよい。
FreeFanでは45mになっているが35m。

syoudosima03

2P 玉田リード
2mほどのフェースをフリー突破して15mほど左側にトラバース。
安定したテラスからフェースを登りV字状の溝に入り込むところが核心で、FreeFanでは「10d~11?」になっているが10bで妥当。

syoudosima04 核心で難儀中

3,4P 梅澤リード
終了点右面のハーケン連打沿いに右上、15mほどでテラスに出る。
ペツルアンカーの終了点でいったん区切り、さらにスラブを左上。

syoudosima05

5P 玉田リード
残置やトポは無視して直感的に登ってみる。
終了点からすぐ左に回り込むのがFreeFanルートのようだが、今回5mほど直上して左トラバースし、その後また直上するライン取りとなった。
階段状のフェースをぐいぐい登り、5.5程度のスラブを駆け上がると拇指岳の頂上に到着。

syoudosima06

下山
裏手のフィックスロープを使いながらコルまで降りる。
コルの右手にフィックスロープが見えておりそれを使っても取付に戻れるようだが、拇指岳を熟知している方によるとさらに10秒進んで左手に見えるフィックスをたどって下山する方が楽とのこと。
左手側で下山すると15分ほどで取付に到着する。
クライミングシューズで下山も可能だが、下地がざらざらで滑りやすいのでソール保護の意味でもアプローチシューズを持って登る方が良い。

ギア
シングルロープ60m×1本(共同)
クイックドロー10本(共同)
スリング60cm,120cm 各2本、240cm×1本(各自)
カムは1セット+αを持参したがほとんど使用せず

ルートが屈曲しているのでスリングの使用頻度は高く、クイックドロー減らしてスリング&カラビナセットを増やした方が良い。
カムを持っていきたいのであればC4 #0.5-#2 1セットとエイリアン緑黄程度あれば十分だが無くても良い。

■吉田の岩場
オートビレッジYOSHIDAからダムに向かって徒歩2分でメインのアプローチ入口に着く。
アプローチ入口から(R)まで行っても10分はかからない。
全体的な印象としては初級~中級向けの岩場。

以下各エリアの所感。
FreeFanのトポとあわせて参照のこと。

(A)パーキングサイドエリア
スラブ中心?
明らかにボルトが古く登る気にならず。

syoudosima07

(B)キューブロック
スラブ、アップに最適。

ゆうきライン(5.7) 心穏やかに登れる階段状のスラブ。
シャリオンⅠ(5.10a) スラブ苦手な方はマスタートライ時の上部でのクリップに注意。

syoudosima08

(C)オリーブロック
トポと実ルートがうまくマッチせず見送り。
フェース?

(D)吉田リッジ
(E)バーティカルロック
(F)に向かう途中にあるが、岩の表面状態からしてあまり登られていないように思われ見送り。

(F)きもちんよかロック
(C)を過ぎて左上、突き当たりにある。
基本はフェース、一部クラックが混じっている。
フェースのボルトは錆びているのでドカ落ち注意。

きもちんよか(5.10a) 下部はプロテクション取りづらいのでふい落ち注意。核心は上部のフェース。
クリクリパンダ(5.11a) 下部2ボルトが核心、小さいカチをつないで登る(と思われる)。終了点は新しいが途中のボルトが錆びている。

syoudosima09きもちんよか(5.10a)

(R)夕暮れロック
(F)から奥に向かってトラバース気味に移動し、見晴らしの良いテラスのある岩場。
トポと実ルートが完全マッチする。
スラブとフェースが混在。

多情(5.8) 心穏やかに登れるスラブ&フェース。
第三の男(5.10c) カンテとフェースをうまく使って。
ラストシーン(5.10b) スラブの一手モノ。終了点にかかっている残置ロープは古いのでロワーダウン時は注意。

syoudosima010第三の男(5.10c)

(F)~(R)間には(M)イントロロック、(N)ベムロック、(Q)海鳴りロックなどがあるが、トポと実ルートがうまくマッチせず見送り。
(R)から奥のエリアには行っていない。

■参考サイト
小豆島での過ごし方はここを見れば大抵のことがわかる。
http://www.shodoshima.com/

以降は上記サイトに載っていないことなどを補足的に記載。

■フェリー
本州からは神戸港~坂手港、姫路港~福田港の二択。
日程と神戸~姫路間の車移動1:30程度をどう考えるかで選択することになる。
車料金はなぜか神戸~坂手航路の方が安い。

■食料購入
今回は内海地区のマルナカ内海店を利用、オートキャンプ場YOSHIDAから車で25分。
品揃え、価格とも本島とほとんど同じなので東京から持ち込む必要は特になし。
他にもう1件スーパーあり、上記サイト参照。

■宿泊
オートビレッジYOSHIDA
福田港から車で10分。
冬季は管理棟横のフリーサイト(芝生のテント場)の利用料がクライマー割引で半額(2160円→1080円/張、プラス300円/人)になるようで、設備面・岩場へのアプローチ距離などを考慮するとこちらを推奨。
ゴミ箱も設置されているが、夜間野良猫がエサ漁りでゴミ箱をひっくり返すので、特に生ゴミ系は朝に捨てること。(回収は9時頃に行われる)

吉田キャンプ場
オートビレッジYOSHIDAへ向かう道路入口のちょうど反対側の砂利道を海岸沿いにすすんだところにある。
水場とトイレあり、600円/人の看板はあるが集金方法は不明。

千種(ちぐさ)旅館
福田港すぐ、城ヶ崎でいえば大重丸といった感じの昔ながらの旅館。
夕食のボリュームは確かに多かった&美味しかったけれど、FreeFanに書いてある「5人で10人前」はちょっと大げさ?

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