前田、阿部、横井、田中 記:田中
駐車場(06:00)-小室向(06:20)-遡行開始(06:45)-7m滝(07:15)-S字峡(08:10)
-2mCS滝(09:55)-中ノ沢出合 休止(10:10)-釜を持つ10m滝(11:30)-4段40mナメ滝(11:40)
-10m、8m滝(12:40)-蛇抜沢出合 休止(13:15)-多段12m(13:54)-大菩薩嶺 大休止(16:13)-駐車場(19:00)
メンバーは高坂エリート沢塾の前田さん、横井さんに加えて、プロガイドの阿部さん。
安定感のある前田先輩は、山頂までスピードが全く落ちない。
泳ぎが得意な横井先輩は、遡行20分で滝壺に入る。
プロガイドの阿部先輩は、核心といわれるナメ滝で、余裕のノーハンドレスト。
本当に、頼りになる先輩方だ。
実はこの沢、大増水を突いて去年も行った。S字峡まで3時間かかってしまい敗退、リベンジを誓っていた。
昨年の敗退シーン この先危険
まずは駐車場からアスファルトの林道をてくてく進み、小室向の道標まで。そこから沢に下りていくが、道はばっちりだ。
小室向の道標
入渓地点の様子
出合いは二股になっており、奥側が小室川である。遡行開始。
10分もたたないうちに3m、4m滝が出てきたので左岸を巻く。お助けロープあり。
次の7m滝も右側を登る。簡単。
7m滝
途中の3mくらいの滝を左岸から巻こうかというとき、泳ぎが得意な横井先輩は滝壺に入っていった。
悲鳴とともに落ちたようにも見えたが、きっと見間違いだろう。
S字峡へはあっという間についてしまった。股下まで入水して右岸側をへつり、落ち口のすぐ左側を簡単に直登できた。
あっけないが、念願のゴルジュはとても綺麗だった。
中は水流につかることもなく容易に進める。
S字峡入口を直登する阿部さん 左足の石はごっそり落ちた
へつる前田さん 水没具合はこんなもの
S字峡の内部
ここまでは前回の記憶を頼りにスイスイ進んだが、後は初めて見る風景となる。
以降の滝は前半が右岸巻、4段40mからは左岸巻だった気がする。
中ノ沢に着いた頃から、時間がそこそこにかかっていることに気付く。まあ残業したとしても、一般道なので問題なし!
トポで巻くと書いてある滝は実際見るとあまり登れる気がしないので、登攀したら結構時間がかかると思う。我々は全部巻いた。
泳ぐと宣言したのに戻ってきた阿部さん 「冷たくて死んじゃうよ」
ナメを落ちていく横井さんとレスキューする阿部さん
必死に登る阿部さんと、何を期待しているのか不敵な笑みの前田さん 落ちろ?
4段40mのナメ滝は、声をあげて感動してしまった。ちゃんとリベンジしに来てよかった。
1段目は簡単、2段目は少し悪い、3段目は左岸を巻き、4段目は左岸側にお助けロープがフィックスされていた。
プロガイドの阿部先輩は、核心といわれるナメ滝(2段目)で、ホールドを掴んでいた手が離れノーハンドレストの状態に。
大声で「ヤバイヨ!ヤバイヨ!落ちる落ちる!」と出川哲郎ばりにはしゃいでいた。そこで落ちれば面白かったのに。
4段40m滝
一歩も動けない阿部さん
4段目にはフィックスロープ
蛇抜沢を越えたところでいったん伏流し、「あれ?もう詰めるだけ?」と思うがまだ先は長い。ここで休憩。
虫が嫌いな(?)前田先輩は、大休止のたびに丹念に虫除けスプレー。
これが全く効果無く、紅一点のフェロモンに引き寄せられて、たかるハエハエ横井阿部田中ハエ。
最後の支流分岐を超えるとすぐに水流がなくなるので、もう右側の広い尾根に乗ってしまおう。シカフンだらけの獣道をたどれば、稜線に出た。
もう誰も通らないだろうと思い登山道の真ん中で全裸で着替えていたら、まさかの登山者がやってきた。タッチの差で嵓の名を汚さずに済んだ。
8m滝
多段12m滝を上から
お疲れ様でした
下りは早くて良いが、いかんせん道路歩きが長くてうんざり。
ヘッデン直前の19時に駐車場に着き、温泉に入って帰った。帰りの車内での話はとても書けない。
ロープを出すこともなく、沢3回目の自分でも楽しく遡行できたので、入門にはいい沢だと思う。
トポには、足のそろったパーティーであれば日帰りも可能と評されていたので、我々は足がそろっていたのだろう。
朝2時から全員をピックアップし、帰りも家まで送ってくださった横井リーダーに感謝。
次は釣りに行きましょう。