タイ クライミング報告

2013/12/25-2014/1/1
福田、待井  記 福田


◆日程
2013年12月25日朝発~2014年1月1日夜着 8日間

◆通貨
1バーツ(B)約3円。宿と航空券は日本円で振込(約15万円)。
それ以外の小遣い2.5万円。総費用ひとり17.5万円。
チップは基本不要らしいけれど、レストランやホテルで20~40Bを5~6回。

◆トポ
Rock Climbing in Thailand を楽天ティーマップスで購入。3890円。

◆交通
成田-バンコク-クラビ タイ航空 往復11万円/ひとり 10/30に予約
クラビ-アオナン タクシー 600B(均一価格)さくらツアーで予約
アオナン-トンサイ ボート相乗り 100B 予約不要 乗り場で券を買う
ボート乗り場は桟橋がなく、膝くらいの水深の砂浜に上陸するので短パンでないと濡れる。
ライレイには桟橋がある。

◆ホテル いずれもさくらツアーで11/8に予約
The Palace Aonang 12/25 二人で3100B。ボート乗り場の近くで便利。場末の旅館風。朝食は○。
Dream Valley Resort 12/26-1/1の6泊 二人で1泊2900B。
部屋の掃除が1日おきとか、お湯の出が悪いとか気にしなければ快適な宿。西洋人が多い。
ビーチからはちょっと歩く。ボート乗り場から送迎サービスある(らしい)。12/31はDinner代1500B。

◆食事
【朝食】
ホテルでバイキング。
パン5種、タイ料理5品、ジュース類3種、フルーツ、ヨーグルト、オーダーできる卵料理、パンケーキ、コーヒー紅茶など。

【昼食】
ホテル近所のタイヌードル屋で80B。
隣の売店でコーラ1.5リットル、60B買うと、17歳の女の子がニコニコして氷を入れたグラスを出してくれる。
下の写真はトンサイルーフ付近のレストラン。食べ物屋が近ければ、随時調達できる。

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【夕食】
Aonang Bay Resort 近くのレストランで3~4品とビール大瓶2本で500Bくらい。
ソムタム(パパイヤサラダ)と鳥もも肉の炭火焼きが美味しかった。
ココナッツカレーやグリーンカレーも。基本、何でもおいしかった。(2人分)

◆クライミング 福田が登ったルート
12/26
Dum’s Kitchen の Schling Moritz 6a≒10b
出だしのカブリが出来ず。トンサイの「忍吉」といったところ。

Cobra Wall の Shake Wiskey 6a+ ≒10c
下地が土のレッジで悪いが、ロワーダウンするとちゃんと取付きに戻る。
この日はボートからトンサイビーチに上陸するときに、引き潮のぬかるみに足をとられ手をけがしてしまい戦意喪失。
痛みもあって、あまり登れなかった。

12/27
Thaiwand Wall のCircus Oz 6a+≒10c
同じくEquatorial 6c≒11b TR 35m 60ロープでは足りない。
洞窟の縁のカンテを登る。下の写真は、終了点での1枚。
ここタイワンドウォールは、遠いけれど北面で涼しく眺めも下地もよいが、近くに食べ物屋がないので食料持参で一日がかりで行くといい。

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夕方ライレイに移動してみた。
Muay Thai のNuat Hin 6a+≒10c OS
マングローブの繁る砂浜に面している。
隣でスクールをやっており、講師のあんちゃんは世捨て人的風貌だけれどフレンドリーで親切。

12/28 Dum’s Kitchen の Lion King 6c+≒11c TR
見た目よりかぶっていて、フレークは掴みにくくて苦労する。

The Nest の Cariokine’s Last Day 6a≒10b
Fire Wall の Up In Smoke 6a+≒10c

12/29
ディープウォーターソロのツアーに参加。ひとり700B。
朝9時にホテル近くのツアー会社Base Campに集合し古いクライミングシューズを借りるが、穴が開いた相当にボロい靴なので自前のボロ靴を持参した方が無難。
ボートで午前午後1か所ずつサイトをまわり、昼はビーチで弁当(鶏肉入りチャーハン)と水が配られる。
午前のサイトは2時間ほど。
ボートから一人ずつカヤックに乗せてもらい岩に取付く。
縄ばしごをよじ登り好きなルートを登り海に飛び降りて、自力でボートまで泳いで戻る。
グレードは5≒5.9から8a≒13bまであるが、6bのトラバース課題が人気で私は3回目にRP。
写真はトラバース6b核心部の待井さん(左下の人)。

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午後のサイト(下の写真)はツララ状の岩に縄ばしごで登り取付くのだが、岩が水面から高く、最低でも5mは飛び降りなければならない。
私は左のツララから右のツララまでトラバースしてからクライムダウンして飛び込むルートに挑戦。
失敗しても成功しても海に落ちるのだけれど、ボートからお客さんが応援してくれるので、頑張って登った。
失敗してドボンの方が盛り上がったかな。

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12/30
体調不良(水あたり?)のためホテルで休養。
久保田夫妻が訪ねて来てくれたけれど、腹痛のため一緒に食事できなくて残念(泣)。

12/31
最終日。ライオンキングをリードで挑戦。
もちろんRPできなかったけれど、元嵓女子のH塚さんにガンバと言ってもらい上のフレークをヒールフックでよじ登る。
写真はライオンのおでこに乗る私。
腰にぶら下げたチョンボ棒を見た外人クライマーが「オー!ジャパニーズちょんぼザムライ!」と言って(多分)、貸してくれ貸してくれと大人気でした。

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久保田夫妻おすすめルートTonsai RoofのBeauty And Beast(美女と野獣)6c≒11bに挑戦。
安定したテラスから巨大なつらら岩にジャンプで飛び移るか、または手足を伸ばして乗り移る。
久保田くんは、ジャンプで飛び移ったそうだ。
待井さんがリードすると、ギャラリーが集まってきた(下の写真)。
失敗して落ちればウケたのでしょうが見事オンサイト。

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私はTRで。待井方式で足を掛けたらパツンパツン(下の写真)。
飛び移るのが怖い人は、股関節が柔らかくないと!

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午後はMonkey World のマルチ。
Chunky Monkey の1ピッチ6b≒10dとCurious George の2ピッチ目6bをつなげて。
1ピッチ目はハングを雲梯のようにガバの連続で登って行くが、カブリがきつくてテンション。
2ピッチ目はコルネのルートで途中少し細かくなるが慎重に登り、洞窟の中の終了点まで無事オンサイトできた。

◆装備、持ち物
・クライミング関係
60mロープ二人で1本。
本にも書いてあるが、スリングのプロテクションが多い。
古いものを取り換えるため、古ロープを1.5m位に切って持って行くとよい。
終了点には丸いリングがついており結び替え。残置のヌンチャクはない。

・持ってくれば良かったもの
体温計、虫よけスプレー(購入)、抗生物質

・持ってきて重宝したもの
スポーツドリンク(売店で買える)、正露丸、胃薬、蚊取り線香、殺虫スプレー、日焼け止め

・使わなかったもの
コーヒー(お湯沸かせない)、日本の行動食、ヘルメット(使ったけど不要)

・現地で購入
ゴザ(150B)、スカートに見えるパンツ(150B)、帽子(200B)、Tシャツ(300B)、アロマオイル(500B)
水1.5リットル40B、ビールレギュラー缶50B
円安のため物価が高いので、必要なものだけ。

◆まとめ
・英語もろくに分からないけれど、大丈夫。小川山でもトンサイでもやることやマナーは一緒。
次のクライマーは誰ですかと尋ねて、では次に私が登りますと言えばよし。
外人さんばかりだったが、みな陽気で優しくマッチョで、気持ちよくクライミングできた。

・現地の人も英語で大丈夫だが、サワディーカー(こんにちは)とコップンカー(ありがとう)だけは言うようにした。

・日なた日かげ情報と潮位表を入手して、登りやすい岩場を研究した。潮位表は、さくらツアーからもらった。

・インターネット使えるので、次は調べ物ができるようにしたい。

・6日連続ガッツリ登るつもりだったが、1日ダウンしてしまって残念。
でも、最終日には「どこも同じようだな」と少しばかり思ってしまった。

・タイはフレンチグレードで、6a≒10b、6a+≒10c、6b≒10d、6b+≒11a、6c≒11b、6c+≒11cという具合だけれど、1~3グレードおまけな感じ。
ミヤザキミドリ10aを登れる人なら十分楽しめると思う。

・お金が余ってしまった。クレジットカードが使えないので多めに両替したので。ひとり2万円で足りたかも。

・海外にはすごい岩場があるもんだと、チョンボ侍大感激の旅であった。
「タイの次は日本にも登りに来てよね」なんて西洋人にとても言えない感じ。味をしめてまた海外に行ってみたい。
フランスか、スペインか、アメリカか。
いや家族の手前、日帰りで行ける身の丈に合った岩場、関東甲信越プラス伊豆でしばらくは頑張ることにする。

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