ギリシャ カリムノス島 テレンドス島 Wild Country 9P 6a+

2013/10/30
久保田x2  記 久保田


10/26~11/4でギリシャはカリムノス(Kalymnos)島へクライミングをしてきた。

カリムノス島はクライミングが観光として成り立っているだけあって、環境がとてもよい。
レストランやミニスーパーが徒歩圏内にたくさんあり、宿も綺麗だし、キッチンもそれなり。
岩場が近くて宿から歩いていけるし、ロケーションは素晴らしく、岩質、スケールともに文句なし。
日本にあったら三ツ星クラスのルートがごろごろしている。
難易度も難しいものだけでなく、やさしいルートやエリアも多い。
食べ物も美味しく、そしてなにより猫がいっぱい居る。
そんなエーゲ海に浮かぶクライミングの島、カリムノス島。

カリムノス島のすぐ近くに、テレンドス(Telendos)島という小さな島があり、
ショートのエリアだけでなく、マルチも何本か存在する。
South FaceにはWild Country 9P 6a+と、Wings for Life 11P 6a、
そしてNorth FaceにはGelitokit 5P 6b+。
今回はテレンドス島の頂上まですっきりと抜けるSouth FaceのWild Country 9P 6a+を選んだ。

一番難しいピッチでも6a+(10b)とやさしめ。
青いエーゲ海をバックにして登るマルチピッチ、ロケーションとしては申し分ない。

私たちが宿泊していたMyrtiesという町には港が2つあって、Masouriに近い港の方(小さい港)から、毎日テレンドス島に船が出ている。
8:00から30分おきに出ているようだ。(前日に港を偵察)

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船で10分くらいでテレンドス島の港へ。
港からWild CountryのあるSouth Faceまで歩いていくこともできるが、トポによると1時間半歩くらしいので、船でSouth Face付近まで行ってもらった(船で行くのが普通のよう)。
1人5ユーロ。(テレンドス島の港からさらに15分くらいかかる)

船の親父もその辺はよくわかっているらしく、South Faceのマルチだと言えば通じる。
乗っている人数によって価格がかわるようで、もし他に誰も乗っていない場合、30ユーロ/ボートと言っていた。

40分弱で取り付きへ。9:00到着。

1P、2P目はともに5a(30m、25m)。
壁がねているので、とても簡単。やや岩が脆い。

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3P目(Braveheart) 6a 35m
出だしが立っているので少し緊張する。
右上するピッチ。ボルトがやたらと多いので間引いた。

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4P目(Grey Slab) 5c 35m

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5P目(Cresciano Mantle) 5c 35m

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

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6P目(Reach for glory) 6a+ 20m

ちょっとだけコルネが出てくる。核心のピッチ。
リーチがあるとうれしいピッチ。

7P目 6a 30m

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8P目 5b 30m
9P目 5c 25m
リンクして一気に頂上まで抜けた。ボルトが多すぎるので間引いた。
9P目の後半は壁が立ってくるのけど、スタンスがたくさんあるので全然難しくない。
岩がかなりガビガビで痛い。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

頂上で出てから、トポ通りにケルンを辿って歩いて下山した。
港へ着くまでに2時間もかかった。
船を待つ間、オリーブをつまみに、よく冷えたビールで一杯。

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■スケジュール
Masouriから徒歩15分くらいで港に到着(宿の位置に依る)
8:00 Myrties 港出発
8:25 SouthFace基部に着岸
9:00 Wild Country 取り付き
13:00 Wild Country 終了 (13:30出る)
15:30 テレンドス島の港
16:00 テレンドス島出発

■ギア
80mロープ1本、ヌンチャク20数本。
ロープは60m 1本でも多分大丈夫。懸垂する場合を想定して一応80mにした。

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