大常木谷~竜喰谷下降

2012/8/4-5
坂口 桜井、長谷川、芥川、大沼、他1名 桜井 記


8/4
夏合宿前の直前トレーニングと納涼を兼ねて奥多摩の大常木谷へ向かった。車2台でそれぞれが集合し奥多摩駅で待ち合わせ合流できた。ここから奥多摩湖の御河内ダムの駐車場へ向かい軽く宴会をして泊まる。

8/5
車で丹波から一之瀬川に沿って走り沢の下降点に車を停め準備をして急で細い尾根を降りていく。
人気の沢と聞いていたが我の他に1パーティいるだけで盆前なのか静かな山行ができそうだ。
急坂を一気に一之瀬川まで下り沢床からは流れに沿ってしばらく降りていくと大常木谷の出合いに到着する。
今日は「夏の一番暑い日」なのだろうが両岸が迫って樹林が茂っているせいで僅かな空から降り注ぐ陽光も少なく暗いイメージがある。これも奥多摩、秩父の独特の雰囲気といえばそうだがこの時期を外すとチョット寒いだろうなと思う。
しばらくゴーロとナメが続き5mナメ滝になる。ここは深い釜になっていて浮いている倒木につかまりながら胸の辺りまで水につかり右岸まで渡り水流の左を沿って登っていく。
8m5間の滝は長谷川さんがトップを行き釜に浸かりながら滝に取り付き左岸の壁を登って行く。見た目よりもホールドも豊富で難しくはないがトップが登った後は何とでも言えるのだろう。
暗い沢床を登っていると時折降り注ぐ陽光が沢の水に反射してキラキラ輝くのが綺麗だ。千苦ノ滝はハングしていて水が宙を舞っていて直登不可で右にはっきりした巻き道が付いているが途中急登になり左へのトラバースがわかりづらいところがある。
トラロープを見つけたのでそちらを行くが切れているところもあり気を付けて行くと滝の落ち口に降り立った。
山魚女淵は皆それぞれが行きたいところを登って行く。左岸に這い上がり残置シュリンゲを使って抜けるか中央を泳いで突破するかだが泳いで行った方が速いだろう。
私はトップにロープを引いてもらい泳いで越すことにした。
この先しばらく行くと土砂が崩れ倒木と岩で谷を塞いでいるところがあり天然の池ができていて覗くと魚影がいくつもあった。さらにこの先の淵で休憩し釣糸を垂らすと尺もあるかという山魚女がかかった。I女史が一緒に記念撮影をしてリリースするが一泊で沢泊りであれば焚き火と共にいいビバー
クになるのだろう。
2段の不動ノ滝の下段は右から容易にクリアし上段はロープを付けて左からクリアする。
この先はゴーロとなりしばらく行くと道が沢を横切り会所小屋跡に付いた。ここでお昼にし大休止とする。
大常木谷は最後まで詰めると通常1泊2日のコースタイムであるが今回我々の計画は日帰りでこの会所小屋からモリ尾根を越していく林道を辿り竜喰谷へ下降しようというものである。
ネットで調べておいた廃道に近い踏跡を辿っていき「シナノキノタル」というコルを越え事前にGPSで登録しておいた地点から下降を開始する。
たぶんここを下っているパーティもいるのだろうかそれほど悪い道でもなくあっさりと竜喰谷へ降り立つことができた。ただ今回はGPSを使って下降点を特定できたのだがそれがないと初見で上手くいくかは保証出来ない。
いくつかの滝を降りていくがロープを使うところは最後の数メートルを降りるところだけであった。
市ノ瀬川に合流し少し上ると林道の下に出てガードレールを越えると一之瀬林道に上がりここから車をデポしているところまで20分位の車道歩きであった。
今回はメンバーが多いにもかかわらず足が揃っていたのか思っていたより早く抜けることができた。
あと下山路に竜喰谷を使ったことと下降点が容易に見つかったことが良かったのだろう。
道の駅「たばやま」の「丹波山温泉のめこい湯」で汗を流して散会とした。

下降点7:30-大常木谷出合8:15-千苦の滝9:30-山魚女淵10:15-会所小屋跡12:30-
竜喰谷への下降点13:40-一之瀬林道15:50

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