奥多摩 後山川流域 塩沢・諸左衛門谷

2012/4/29
長谷川  記 長谷川


毎年行こう行こうと思いながら、なぜかずっと行きそびれていた沢。せっかく連休だし天気いいし、ここらでいっといちゃえ。と思い立って決行。

朝4時に起きてぼけながら奥多摩の駅に着いたのが6時50分。なのに駅は大変な混雑。バスも増発してどちらも満員。しかも小ぎれいな若者が多い。山ブームなのねえ、不可思議なことよ。鴨沢で95パーセントが降り、終点で3人降りる。人気のない後山林道を気持ちよく歩くこと1時間10分で塩沢橋に到着。装備を整え、と言ってもメットもハーネスも着けないが、9時半塩沢入渓。

明るくてきれいな沢だなあ、というのが第一印象。で、水量がけっこう多い。これが常態というより融雪期と先日の大雨で谷に水が溢れているのだろう。平凡な渓相が続く小滝を越えながらもなにやら胸騒ぎを覚えている。ガイドブックによれば緩いナメが多いとの事。まあ、ナメっちゃナメなのかなあ。それよりも釜が意外に多く、水が澄んでいる分青々しているので、実際腰くらいまででも見た目けっこう怖いわけです。やがて3メートルの小滝なのに釜が深すぎて登れない事態。胸騒ぎ当たり。左のがれブッシュから相当古いフィックスを使って高巻くが、とても信心ぶかい人になる。このすぐ後でも小滝の連瀑で上段でまたフィックスを使う事になった。しばらくまた平凡な渓相となり、やがて顕著な二俣。本流は左だが右の諸左衛門谷に入る。ここで11時過ぎ。

しばしの休憩の後再開。沢はゆるい小滝が連続するようになる。トポではいちいち3段15メートルだの2段7メートルだの書いているけど、正直言ってそんな厳密な区別はつけてられない、というかなんだかよくわからない。とにかくナメ小滝が飽きずにひたすら繰り返し出てくるのを越えて行くと、次第に沢が立って来る気配があり源頭に達する。トポに出てこない二俣が二度現れ、気配を読んで進むと笹薮にぶつかった。藪の上からは人の声がしているから、登山道らしい。ほんの数十メートル藪漕ぎを頑張ると道に躍り出て終了。13時半。ふう、奥多摩らしい渋い癒し系の沢で楽しめた。次は塩沢本流の方へ行ってみよう、と思いつつ鴨沢へ下る。天気が良いので下山の2時間弱で服は乾いていた。

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