尾瀬 景鶴山~平ケ岳

2009/5/2-4
桜井、羽場  桜井 記


5/2
尾瀬御池の駐車場にて泊まる。大宮から車で来た羽場さんに大田原の家まで迎えに来てもらった。缶ビールと焼酎で軽くやり就寝。

5/3
6時起床7時出発。駐車場から燧ヶ岳へ向かう道と分かれ裏燧林道を行く。わずかにトレースはあるがこちら方面に来る人はいないようだ。
東電小屋までは燧ヶ岳の山裾を巻くように行く。温泉小屋からは右へルートを取りすぎたようで標識を見失い迷走する。やっと東電尾瀬橋を見つけ只見川を渡る。ここから新潟県になる。
国境稜線に上がるべく笹山の右のコルを目指しさらに右にそのまま上がるが急登になる。稜線上に上がると降りて来るパーティーと何組かすれ違うが皆景鶴山のピストンのようだ。
与作岳への長い登りを終えると景鶴山が大きく望める。この山は環境保護上で入山禁止となっており登山道もない三百名山でこの時期しか登れない。三角錐のピークは中々カッコ良い。頂上直下は露岩と灌木でちょっといやらしい。
頂上からは目指す平ケ岳が遠く見渡せる。国境稜線上を更に行き大白沢山を右から巻いた当たりで今夜の宿とする。本日の行動時間は9時間半だった。
今晩も缶ビールがうまい。この瞬間のために今日1日行動してきたと言っても過言ではない。

keidurusan     hiragatake
5/4
予定より1時間寝過ごして5時起床6時出発となる。ガスで視界が悪くルートが分かるか心配だ。しばらく登り至仏山との分岐でその不安が的中してしまった。地図とコンパスで方向を探るが実際の地形と一致しない。行きつ戻りつしているうちに山スキーのパーティーが上がった来た。話し掛けると彼らも平ケ岳へ向かうと言う。方角を聞くと我々は反対方向へ向かっていたようだ。どうなってるのか分からなくなった。地獄で仏とは正にこういう事だろう。いよいよ分からなければ元来た所を戻ろうと思っていた。
1時間ほどロスしたがこれで平ケ岳を越えて今日中に下山できるだろう。
この後山スキーのパーティーと平ケ岳まで一緒になる。白沢山を越えて平ケ岳までは迷うことのない稜線歩きだった。最後の緩い登りを終えるとソーラーパネルのある2141mのピークに辿り着いた。
辺りはガスで真っ白で視界が効かない。標識のあるピークはここより少し下った2139.6mにある。ここで山スキーパーティーと写真を撮り合い別れを告げる。
ここからの下りも標識が分からなく迷いやすいが右から下った。姫ノ池周辺は所々湿原が現れていた。池ノ岳からは急な下りでその後は緩い登り下りの樹林帯を抜け台倉山、下台倉山に至る。ここから右へ直角に曲がり一気に下る。
急な下りに時折細い岩稜やロープが出てきて中々気が抜けない。下台倉沢を渡って林道を抜けると登山口に降り立った。
ここより未開通の国道を歩くことになる。尾瀬口まで1時間、更に御池まで2時間と見ていたが尾瀬口からが死ぬほど遠く感じられ結局4時間の登りの舗道歩きで御池に着いたの7時を回っていた。この日の行動時間は13時間だった。止めてあった車もほとんど帰ってしまったようだ。
帰りは檜枝岐の「燧の湯」で汗を流せたが「裁ちそば」の店はどこも閉まっていた。残念!
今回のテーマ「この時期しか登れない三百名山から遠い頂平ケ岳を目指す」は全う出来たと思うが反省点も多々有った思う。羽場さん、お疲れさまでした。

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