谷川岳 オジカ沢

1999/7/24
メンバー:村上・坂口・伊平・常世田  伊平 記


7月24日(土)の会山行時、オジカ沢パーティの下山が遅れ、ご心配をおかけしました。途中の、予想外の雪渓の多さと、エスケープルートの藪こぎと、伊平の膝痛再発のためでした。
午前9時入渓したのですが、雪渓の多さは、まさに予想外で、魚止の滝を過ぎるとすぐに、今にも崩壊しそうな巨大なスノーブリッジに行く手を阻まれ、左右の悪い草付や露岩斜面にロープ使用の高巻きを余儀なくされ、大滝付近では30m位の厚さがあり、雪渓から谷に降りることすら出来なくなり、午前11時ころ、左岸の尾根の藪こぎの大高巻きに追い上げられたのです。
この藪は、急斜面に背丈ほどのシャクナゲと潅木と熊笹の混じった絶悪なもので、常世田さん、村上さんが「やぶ突」と化して突撃したのですが、延々5時間の薮こぎとなったのです。もっとも、この藪こぎに入って間もなく、伊平の膝痛が再発し、行動速度
についていけなくなり、伊平を上げるためにロープを張ってのユマーリングとなったので、なおさら時間がかかってしまったのです。また、雪渓で予想外の高巻きに追い上げられたため、水を入手してなく、猛暑の中、5時間に及ぶ薮こぎの最中、水無しという過酷なものであった。
午後4時ころ、やっとオジカ沢から大滝上部で分岐し中ゴー尾根上部に続く枝沢の源頭部分に抜けだし、ここで、ほんの数滴ずつ垂れている水を発見、水筒に集めて全員生き返った。ここからは順調に稜線を目指し、午後5時ころ中ゴー尾根の岩峰の上、国境稜線のすぐ下の草原に飛び出した。
伊平の膝痛と時間超過のため、一時は肩の小屋ビバークも考えていたが、中ゴー尾根下山が2時間であれば、明るいうちにオジカ沢取り付きの二股までは下れると計算して下山を開始し、予定通り午後7時二股、ここからヘッドランプ使用で午後8時30分、駐車場到着。
今回の遅延は、ひとえに、安易な判断で参加して途中から大ブレーキとなった伊平の責任であり反省しています・・・・。
オジカ沢パーティの皆様、お世話になりました。ヒツゴー沢パーティの皆様、ご心配をおかけしました。

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