剣岳チンネ左稜線

1998/8/8
メンバー:村上・伊平  伊平 記


剣夏合宿、前半組は村上、伊平、前田の3人で真砂沢ベース。8/7、黒四~内蔵助谷経由で入山、伊平は膝痛でビッコ、18日まで居る前田は超重装備のボッカ、おまけに内蔵助平付近は未整備で道が悪くずいぶん時間を食う。
大快晴の8/8、色々あって村上、伊平の2人で午前8時ベース出発。長次郎雪渓を詰めるが雪が少なく、八ツ峰Ⅴ・Ⅵのコル横付近からは雪渓でなく八ツ峰側のガレを登り3時間で池の谷乗越、池の谷ガリーを下り三の窓経由で、チンネ左稜線の取付きが午後12時30分。アプローチに4時間半、一ノ倉の便利さに慣れ切った体と弛んだ気持ちにはこたえる。
午後12時45分登攣開始、時差出勤なので先行は皆無。

1P ルート図の2P分、簡単な凹角~フエース45M。
2P 同じく2P分、簡単なフェース~ビナクル下まで35M。
3P 顕著なビナクルを右側から巻きビナクル裏のフェース上まで40M。
4P ルンゼ源頭のハイ松混じりのリッジを横に歩くだけ40M。
5P リッジ末端正面の簡単なフェースを直上40M。
6P 5P目の続きのフェース20M。
7P 目の前の針峰状を登り、ギザギザのナイフリッジからT5へ35M。
8P このルートの核心「象の鼻」小ハング。真下から見上げると傾斜はさほどでもない。村上リード、フリーで楽々パス、その上のリッジを登り40M。フォローの伊平は膝痛と言い訳しつつあっさりAO。
9P リッジの凹角からフェース45M。
10P リッジ沿いに25M。
11P 傾斜の緩んだリッジを50Mで終了。午後4時45分。

下降は、チンネの八ッ峰側を50M程クライムダウンして池の谷ガリー上部に降りるだけ、実に簡単ただその後の長次郎雪渓の下降がまた長い、ベース着は午後7時40分。雪渓上では1Mはあろうかという馬鹿でかい落石が猛スピードで音もなく落ちて行くのを目撃、要注意。
8P目の核心部以外はⅢ+程度で岩も硬くホールドも順層のガバ、ロケーションも最高で快適の一語、なるほど超有名ルートだ。残置は多いが古いものも多いので要チェック、クラックがあるのでカム、ストッパーが有効。

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