奥多摩 大常木谷

1997/6/28
メンバー:伊平・常世田  伊平 記


1泊2日の予定だったが、台風が長崎に上陸し夜には関東地方も台風通過という悪天候の予報なので、日帰りに変更し常世田さんの車を下山予定地の三ノ瀬まで上げ、伊平の車で入渓地点まで一ノ瀬林道を戻る。
青梅街道のおいらん淵の先から一ノ瀬林道に入り、すぐの大きな切り通しのカーブ地点に車を置く広いスペースがあるが、ここから下降すると一ノ瀬川の大常木谷出合より少し下流に出て、一ノ瀬川が悪いゴルジュとなっていて通過に時間を食うので、もう少し上の「滑落による死亡事故が発生している」という看板のある車2台程度の空き地から、急な尾根を大常木谷出合上流に下降する。
8時30分、小雨模様のなか一ノ瀬川に下降を開始、しっかりした踏み跡を15分程度で一ノ瀬川に降り立つ。下流に向かって河原を約15分で大常木谷出合到着、綺麗なナメ状で釣師向の注意書き看板が側壁に取り付けられ赤テープもある。
大常木谷に入ってしばらく河原状、大グテ沢が右岸に入ると沢が急に右に曲がり、すぐに釜のある急なナメ状の8mの滝で右側を簡単に越える。
その上の五間の滝8mは金を泳いで水流のすぐ右を登る、Ⅲ程度。10m二役のナメ、3~4mのナメをいくつか越えると、千苦の滝25mが堂々と水を落としている。直登は左側だが、落口の下3m程が被っており難しそうだ。古いシュリンゲが2本たれているので、これを利用して人工で登っているようだが、落口の上もかなり急なゴルジュ状のナメで水流が激しく滑ったら落口からジャンプ間違いなし。雨で壁が濡れていることもあり、あっさりと高巻く。高巻は左岸に踏み跡があり、下流方向に戻るように落口の高さまで草付きを登り、上流方向に折り返してルンゼを渡って落口上に出るが、ルンゼを渡る所が悪く残置のハーケンとシュリンゲがあった。
倒木等を越えて行くと山女魚淵。両側が切り立ったゴルジュだが、流れは緩やかで迷わずに泳ぐ。続いて早川淵、大きな倒木が橋のように立て掛けてあるが、右岸の水流に腰まで入るといいバンドがあり簡単。釜のある5m程の滝を釜を泳いで右側から越えるが、釜から上るところが瀑心脇のシャワーでホールドもなく苦労する。
モミジ沢が左岸に出合うと、すだれ状の6m美瀑で右側を簡単に越え、続いて不動の滝10mがあり釜の右岸をへつって瀑心左側を登る、Ⅲ+程度。
この上は綺麗なナメが続きとタヒタと快適の一語。河原がゴーロ状になると御岳沢が左岸に入り、すぐ上で右岸に石組みだけが残っている会所小屋跡となり、大常木林道が横切っている。ここで11時30分。タイム的には予想よりも早かったが、雨も激しく
なってきたので上部の遡行は打切り、休憩の後、しっかりした踏み跡の大常木林道から将監峠から一ノ瀬林道に降りる登山道を経由して三ノ瀬の部落まで2時間。
ナメ、ゴルジュ、滝ありで、泳ぐ箇所もあって、日帰り可能の推奨マークの沢です。

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