谷川岳一ノ倉沢・南稜フランケダイレクト

1997/6/8
メンバー:杉浦、田島(寛)  田島(寛) 記


1P目は鎌形ハング中央の欠けた部分をめざし浅い凹角を登るが、濡れていて滑りやすい。ハングは二段になっており、下のテラス状に立ち上がり上の抜けロに取りつくのだがその間あたりからの染みだしでテラス状部分は濡れていて手掛かりが得られずフリーは断念。アブミは掛け換えで登るというよりはスタンスの一つとして使い、他のホールド・スタンスも使わないと難しいかも。ただアブミを使うと面白味はなくなってしまう。
2P目はガラガラした緩斜面を右を落とさないように注意して枯れ木まで行き、木に登って上のフェ-スに取りつくのだが、枯れ木の上部には亀裂がはいっていて今にも折れそう。結局、昭チャンのアイディアで枯れ木の先端をシュリンリゲでピトンにつなげ、どうに
か超える。
3P目は大まかなフェースでルート中最も楽しめたが、ランニングが少なくリードは繋張するかも。
最終Pは凹角を登りハング下を2m程左にトラバースして上のブッシュ帯に入るが、凹角では浮いたホールドもあり要注意。またハングぎりぎりまで登ってしまったせいでトラバ一スが厳しく思わずAO。昭チャンはフリーで難なく通過しており、ラインの取り方の悪さに反省。柊了点がはっきりしなかったのでブッシュ帯をハングにそって行ってしっまたが、ちょっと行き過ぎたかもしれない。
このルートはピッチ数も4ピッチで、各ピッチも短いことから、あそこまでいってわざわぎといった感は拭えないが、南稜ブランケの一部を登り、カッチときまらないホールドの難しさを体験出来たので今後の登攀に生かして行きたい。

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