谷川岳一ノ倉沢凹状岩壁

1997/10/18
メンバー:伊平・山下・中舘  伊平 記


「谷川岳絶紅調」のポスター通りの大紅葉、一ノ倉沢出合いはカメラマンの三脚の林。
5:30分夜明けを待って出発、取付7:00着、先行の1パーティがいる。秋晴れの絶好のコンデション、7:30登攀開始。今回は伊平がオールリード。
1、2Pは中央カンテと同じラインでⅢ+程度、2P目のビレ点は凹状岩壁真下のスラブを横断したカシテの側壁だが、奥の方が落石に対して安全である。
3P、先行パーティは中央カンテに行ったので凹状は我々がトップとなり落石の心配が減った。真上に見える、まさに凹状部分を目指してスラブを直上する、40m。
4P、凹状右側のクラック添いに直上し、上部で右側のカンテに移る。垂直に近くなりやや緊張する。クラックにキャメロットを使ってランナーを補強する。ビレー点は右上のカンテに移る前の凹状壁上部にもあるが、カンテ上のビレイ点の方が安定している。
5P、少し登り正面のハングを避けて右上に越えると草付上のスラブ状の岩にビレイ点がある。15m程で短いが、ここで切った方が良い。(この上にもビレ点はある)
6P、膨らんだカンテを左上するが、Ⅳ+程度が少し混じる。ルンゼ状に入り草付のバンドに出て露岩のボルトでビレー、40m。
7P、草付を右上し脆いルンゼの上でビレー、35m。
8P、スラブからⅣ程度の5mのスッキリしたクラックを登り、簡単な岩場を左上して終了点、35m。山下さん、中舘さんも快調に登り12:00登攀終了。北稜下降。
落石が心配なルートだが、この時期は石も落ちており、先行もいなかったので危険な思いはしなかった。しかし浮き石は多くチェックが必要です。

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