荒川出合 右のナメ滝

1997/2/10
メンバー:小林、宮城、伊平  小林 記


昨日の晩は飲み過ぎた。そう思いながら、3ルンゼに向かう。しかし、一度は行ってみたかった所なので、段々と足取りが軽くなってきた。天気は晴れ、気分も上々である。3ルンゼの出合いはすぐにわかった。そこから10分位歩くと、ドドーンと3つのルートが見えてくる。今日の獲物は、右のナメ滝である。適当に詰めて、取り付きにつく。アイスピトンでビレイ点を作り、クライミング開始。
先ず1.2ピッチめは、小林がリード。久々のリードなので、結構繋張する。4+のピッチと聞くが、傾斜が結構きつくなってくる。まず1本目のアイスピトンを打ったが、今回注意して行ったのは、1つ目の支点の作り方である。1つのヌンチャクに計3枚のカラビナを使う事である。支点の方には1枚、それと各ザイルに1枚ずつ使う。これは落下したときに、かなり有効だそうだ。特にアイスクライミングのように、支点が不確実なものはこのような技術はどんどん取り入れて行きたいと思う。このピッチの終了点は、潅木を使ってビレイと書いてあったが、余りにも貧弱なのでアイスピトンを打って作ることにする.
このピッチは私の感覚では、5-のグレードを付けたい。2ピッチ目は、だいたい4級位なのではないかと思う。宮城君になるペくザイルを伸ばすように言われたが、結局30m弱でこのピッチは終わりになる。そしてこのピッチから宮城君にタッチ、意外と疲れるものである。
3ピッチ目は、意外と悪く落氷の雨霰である。不覚にも後頭部に一発くらってしまった。このルートの中で、一番難しく感じたピッチであった。結局50m一杯伸ばす事になる。4ピッチめは大したこともなく、やはり50m一杯にザイルを伸ばし、そして見事に終了お疲れでした。
と言いたいところだが、実はこの後が大変なのである。見事に下降ではまってしまったのだ。昨日他のパーティーに聞いていたのだが、それでもはまってしまったのだ。まあある程度行ってブライダルベールを越したら、様子を見ながら尾根をたどって懸垂をして行けば大丈夫だと思います。

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