戸隠連峰・西岳P1尾根

1996/2/11~12
メンバー:桜井・鈴木直・倉島  倉島 記


報告

・2月10日午後、東京を発つ。
宝光社を下った所にある公民館に22:00に着く。車が数台止まっている。登山口からアプローチの農道を確認するとトレースがあり、ラッセルせずに登れると思われた。公民館玄関先にテントを張り、シェラフに潜り込む。

・2月11日晴れ。
アプローチは公民館横の農道から行く。トレースがあり、天狗原までコースタイム通り。天狗原にテント1張。
その先も、トレースがある。樹林帯にテント2張。いくつかのコブを越え、小岩壁に行き当たる。トレースは右へと巻いている。また、いくつかのコブを越えると、傾斜の緩い雪壁となる。そこを登ると、急な雪壁に行き当たる。桜井さん、鈴木さんはノーロープで行ったが、私は恐ろしくて、ローブを出してもらい、どうにか乗越す。ここは、熊の遊び場の2ピッチ目で、本来は強引に木登りする所だった。
その先は猿の岩場で,傾斜のないクーロアールを登る。さらに広い雪壁をトレースに導かれて登り、やがてジャンクションピークに着く。ここにもテントが1張。先行パーティ2組が確認できた。
時刻は昼過ぎだが、先行パーティの進み具合があまり良くなく、我々は本日はここまでとした。
ここから先はルートの核心部で、まず垂直の小ギャップを下り、コルから左へ延びるナイフエッジを登り、三角ピークを下り、蟻ノ戸渡りとなる。その先は、垂壁を持った小岩峰。ルンゼから登り、木に突き当たって左のカンテへ移り、越す。上は広い台地になっている。次のピッチは雪壁で、上部がかぶり気味になっている。そこを過ぎるとなだらかな尾根になっている。そして、P1のピークとなる。
トップのパーティの雲上岳友会は、このかぶり気味の雪壁で奮闘している。二人がかりで、頭上の雪を崩し、左へとやっと抜けた。2パーティ目のぷなの会は、小岩峰上の台地に達していたが、雲上パーティが時間がかかりすぎたため、やむなく撤退となる。小岩峰の下降に手間取っていた。
雲上パーティは、日が落ちて19:00頃ジャンクションピークに戻ってきた。労をねぎらってお茶を差し入れる。

2月12日晴れ。
雲上パーティの苦労のおかげで、頂上との往復は2時間で済んだ。最後の雪壁上の広い尾根は、良いビバーク他となる。小岩峰の下降は、手間取るかと思ったがスムーズにいった。ジャンクションピークからの下降は、熊の遊び場で1ピッチラッペル。もう1ピッチバックステップで下る。あとはノープロブレム。
昼過ぎに登山口の公民館に着く。戸隠そばを食べ、帰京となる。

感想
我々は、トレースがあったおかげで2日で登れたが、場合によっては、4日は必要かと思われる。

2/11
公民館(登山口)06:30~天狗原~熊の遊び場11:00~ジャンクションピーク12:30(泊)

2/12
ジャンクションピーク07:00~P1頂上08:00~ジャンクションピーク09:00‐10:00~公民館13:00~帰京

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