八ヶ岳冬合宿・小同心クラック/中山尾根

1996/12/29~30
メンバー:桜井・小田桐・田島寛  田島寛 記


12月28日桜井さんと二人で入山。翌29日は二人で小同心クラック、30日は小田桐さんを加え三人で中山尾根を登攀、天気にも恵まれ最高の山行となりました。
小同心クラックは大同心沢から大同心稜へ上がり、大同心基部をトラバースして取り付き点に到着。順番待ちの間に準備をすませ桜井さんのリードで登攀開始。1P目はフェースからチムニー、途中垂直の部分もあるもののホールドに困ることはなく順調に登れる。2P目はビレイ点右のチムニーを登るのだがこのピッチの終了手前のクラックがやや難しく、先行パーティーがなかなか登れない。ずいぶんと待たされた後、結局先にのぼらせてもらう。
この部分はステミングから上部で左の壁に移り上に抜けるのだが、真下でみられていたのでやや緊張してしまった。3P目は非常に短く正面をやや右から3m程登ると前が開け10m足らずで終了点。そのままリッジをつめ横岳直下を左ヘトラバースすると縦走路に合流する。
中山尾根は、中山乗越から尾根をつめていくとまずは下部岩壁。小田桐さんがリード、僕、桜井さんの順で取り付いた。右側の凹角を左上しリッジを左から回り込んだあたりでやや躊躇したが、左側のアイゼンの前歯がちょうどかかる穴をフットホールドにどうにか這い上がるとビレイ点。そこから上部岩壁までは所々岩の露出した雪稜が続くが息が上がりしんどい思いをしてしまった。上部岩壁は正面のフェースから取り付いたもののすぐに行き詰まり、トラバースして右の浅い凹角を頭上のかぶり気味のクラック目指して登る。
かぶったところをAOで越え一段登ってリッジを数メートル行けば終了点、ルンゼの向こう側に縦走路が見える。登攀の喜びを味わいながらのランチタイムの後地蔵尾根を下った。

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