谷川岳一ノ倉沢南稜

1996/6/8
メンバー:桜井・小田桐・和智 小田桐 記


7日の夜、20:00に柿生駅で三浦さんと合流する。そのまま同氏の車に乗り、集合場所である新宿駅西口ヘ向かう。
明日は、いよいよ本番・一ノ倉である。だが、おり悪くあいにくの雨。先週、先々週と週末は天狗岩、越沢などゲレンデに出向き、平日はアフター5の人工壁にと、トレーニングに励んできたのだが、その出発当日から出鼻をくじくような天気に少々、気落ち寸前の心境ではあるが、翌日の天候回復の可能性もあるとのことで、一応出発することとなった。
新宿で木元さんらと合流した後、一路湯桧曽駅へ・・・…。
湯桧曽駅には、先行のグループがすでに到着しており、明日の出発時刻などを打ち合わせた後、就寝。
翌朝05:00ごろ起床、昨夜からの雨は、霧雨となっていたが、夜中に風が吹いてぉり、常宿にしているという駅構内を吹きまくり、あまり眠れなかった。そのためかあるいは、おりからの曇天の雰囲気からくるものか、心無しか体が重く、出合からテールリッジを経て、取付に到るまでの行程がかなりつらかった。
中央稜基部より、タイレクトカンテパーティ(倉島リーダー他3名)と分かれ我々南稜パーティ(先行・リーダー桜井、小田桐、和智/後続・リーダー松元、遠藤、田島寛)は、さらに先へ進み、烏帽子沢奥壁左端基部、すなわち南稜テラスヘと向かった。
ここまでの間で雨は止んでおり、岩の表面もほぼ完全に乾いていた。ここからはいよいよルート本番、ギアを身に付け、ザイルを結んで、さあ登攀開始。
ルート中は別段トラブルもなく、桜井さんをリーダーに和智、小田桐と続き、後続パーティは遠藤さんリード、松元さん、田島さん(この両氏は、時折順番が入れかわっていたと思う)。ほとんど終始このオーダーで登りきる形となった。途中のテラスで、セルフ時のロープの結び方など指摘を受けたりもしたが、今日まで身に付けた事(技術面、精神面での効果)は、いかんなく発揮できたと思う。

後記:本文中でも書き記していますが、この山行の一ケ月はど前から各リーダー、諸先輩の方々の御力添えと、同期入会の皆さんとの努力とによるトレーニングのおかげで、とても充実した一ノ倉山行となりました。しかし「これでいいや」ではなく、これも一つのステップと考え、今後もまた自助努力を怠ることなく、精進に努めてまいりたいと思います。

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