穂高岳屏風岩東壁 雲稜ルート

1996/8/9
メンバー:小林・杉浦・坂口 小林 記


やはり山登りは、楽しいものだ。今回のクライミングは、本当に山を登っていて良かったと感じさせられるものであった今回の夏合宿は、はっきり言って体の調子が余りよく無かったのだが、バスに揺られて上高地に着くと、いっの間にか忘れてしまった。更に、今回のメンバーは、登高会嵓の青年隊である。杉浦(昭ちゃん)に、坂口(グッチー)、小林の3人である。まあ自分としては、2人とも色々なクライミングをして結果を出しているので、恥ずかしくないクライミングをしようと思った。
それにしてもいい天気で有る。昨日T4を登っているので、1ルンゼは直ぐにわかった。更にギアも一式デポしてあるので、T4基部にはすぐに行けた。昨日は自分がリードしているので、今日のリードはまずグッチーがやることになった。1ピッチ目は最初の一歩が嫌らしいが、難なく突破した。
2ピッチ目はT4の中では一番難しいが、この頃皆フリーの練習をしていたので、余り難しく無かった。まあ数ポイントであると思う。
3ピッチ目ここのピッチは、ハッキリ言って怖いと思う。非常に落石が多いので有る。そして適当に少し登ると、T4に着く。
さて雲稜ルートは此処からである。先ず昭ちゃんがリードをする事になる。1ピッチ目は、凹角を登るがⅤのピッチで25m位で有る。2ピッチ目は少し被ったクラックが面白い。3ピッチ目はフェースからバンドに移り扇岩テラスである。さてここから自分がリードである。次のピッチがこのルートの核心で有るため少し緊張するが、取り合えず問題なく登る。ピッチグレドはⅣ+A-1である。最後のⅣ+に移る時、岩が余りにもろいのでボルトを打とうと思うが、効きそうにもないのでそのまま乗り移る。いつかあのホールドは無くなるであろう。5ピッチ目はバンドのトラパースでハングの下をたどっていく余り気持ちのいいものではない。Ⅴのトラバースである。
次のピッチもⅤ級のルンゼであり自分のリードはここまでである。後の2ピッチはグッチーがリードをする。最後は草付きで終了である。
このルートは非常に面白いと感じた。フリーの部分はⅤ+はあるし、人工ルートはA-1で有るが、ほとんどボルトのリングが飛んでいるので3mmシュリンゲに乗る事になる。これも意外に緊張する。それにバンドのトラバースであるが、ここもⅤのルートである。
一通りの事は出釆るので、さまざまな自分の力が試される場所である。ある程度力が付いたら、是非とも皆さんに行ってもらいたいル

戻る

Bookmark this on Yahoo Bookmark
Bookmark this on Google Bookmarks