谷川岳一の倉沢衝立岩正面壁ダイレクトカンテルート

1994/5/29
メンバー:下野・中丸  下野 記


中丸氏とダイレクトを目指した。
万全を期し、酒を控え、体調を整え、出合では5時間に睡眠を取り本番を迎えた。

0P目 最初の核心は以外にも、アンザイレンテラスに上がる処で春先だから、ルートがズレたのか非常に脆い草付きで恐ろしかった。(笑われてもロープをだすべきだった)。
1P目 ルート図通りで問題なし。
2P目 ここは核心で、ルートは明瞭だが前半ハーケンが2,3本続けて腐っていた。通常ゲレンデでは俺は何の迷いもなく、こういうポイントでは降りるが今は仕方がない。ハーケンを打ち直すのも厳しいので、きいていないハーケンに優しく優しく、タイオフし静かに静かに体重をかける。それでも立ち込む時に耐えてくれなそうなので、手や足を壁につっぱりカを少しでも逃そうとしてみたりした。(グラグラにゆれる支点に気持にを託すのは、なかなか快感だ、なんてったて俺は70kgあるからネ)。
それを抜ければ安定したビレー点まで問題なし。
3P日 ルート図、写真通りで問題なし。すぐ左に雲2を登っている奴なんかも身近で、何かデレンデ気分。ミヤマのラダーだろうか、そんなルートも見たりする。
4P目 下の3ピッチは草付きなどなかったのに、ここはいかにもと云う汚いピッチ。終了点は見えているので、ルートは間違いない。強引にハーケンをたたいて一直線に目指しても、いけそうだし、手間を省くならピトンファンテングに注意して行く。今回後者を取った。
下降  どこをどう間違ったか、最後は、アイスバーンになっていた。衝立沢に降りてしまい、キワドイトラバースを味わった。

取り付き 8:30頃
終 了  14:00
出 合  17:00

取り付き迄の競争に敗れ、常にビレー点毎に先行パーティニに小1時間程待たされつらかった。他人の気持が少しわかった。それと今年は雪が非常に多く、林道まではみだしていた。当然、テールリッジは下のスラブがほとんど埋まっていて、アプローチは非常に楽であった。(天気は1日雲り)

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