谷川岳一の倉沢南稜

1992/8/23
メンバー:桜井・立木・下野・杉浦 下野 記


 立木さんより南稜と2ルンゼの継続はどうかと話があり、1も2もなく加えてもらう。
出合に着くと,衝立予定の山口、桜井、佐藤の3人が停滞していた。雨で駄目だったとの事。明日を心配しながら酒を飲みその夜を過ごす。
朝、何はともあれ早く起き、南稜テラスまで向かう。そこでのリーダー達の意見は、濡れていて2ルンゼは無理との事。因縁の2ルンゼの上は天気が良いものだから俺はあきらめられない。それでも仕方ないとり合えず準備をする。
すっきりしない気持のまま南稜を登り始めた。1ピッチ目、チムニーの手前で切ったのだが、多分この前の事故のだろう、花たばがおいてあっ嫌な気がした。不幸な出来事には同情はするがそれを目の前につきつけられるのは引きずられる様でたまらない。黙って手を合わす。
花束を見て気持が引き締まり、2ピッチ目からは快調にピッチを進め、10:00頃終了。真夏の太陽が非常に厳しい半日でありました。その夏の陽に焼きつくされない桜井、立ホ、杉浦の3名は稜線を回って帰るという。体調をくずして雲2をあきらめた本郷と気落ちした下野は真っすぐ帰る事にする。帰り際何度も衝立岩を見ては、ため息をついていた本郷さんの表情が、印象的であった。(敬称略)
いいなあ。みんな山に行けて。 本郷

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