表銀座縦走

1990/9/21~24
メンバー:宇賀田・古川・浦野・小泉  小泉 記


9月21日 (金〉 夜行で新宿を出発、思いがけずホームは混み合い、指定席はいっぱい。よく寝ることも出来ないまま穂高に着いた。ぎゅうぎゅうづめのバスの補助席に座り、大ゆれにゆられて中房温泉に着く。運転がひどく乱暴なのと、寝不足なのが重なって気分が悪い。朝食を食べ、6時30分歩き始める。合戦小屋に着くと荷揚げ用のリフトがあったのでがっかり。また登りが続く。
40~50分登ると燕岳が頂上が見えてきた。燕岳の山頂は白くかたまった燕の巣をさかさまにしてふせたような感じ(?)で白くなめらかな砂と岩肌、それに色鮮やかな緑がとても美しい。くねくねと道を登って行くと燕山荘が現れた。(11時)ここで昼食。燕岳を空身で往復し、大天井岳へと向かう。頂上に着いたのは5時。頂上はヘリポートもある程広い。ここでテントを張って一泊。
朝起きると霧はなく北鎌尾根と独標、槍、穂高の山なみがはっきりと見える。朝日を浴びた秋の北鎌尾根、北風がびゅーと吹いて雪が降り始めると・・・。目をつぶって雪の冷たさや、冷気、静けさ、真っ白な山なみ、想像するだけでも興奮する。もし、私にもう少し勇気と行動力があったら・・・。
2日目からは西岳から東尾根を通って槍ヶ岳山頂まで。槍岳山荘にテントをはる。
3日目の朝から雨。槍の穂先は全く見えない。名残り惜しむ暇もなく急いで下山に入る。槍沢を右手に下って行く。岩小屋でひと休み。とびらの中は物置みたいだったのでがっかり。ずっと下っていくと道は平らになった。
気持ちのよい小道が続き、いつのまにか雨はやんでいた。屏風岩が見えた。11時15分横尾山荘到着。
2時05分、上高地到着。連休ということでタクシーは2時間待ち、バスは整理券の順番待ちでラッシュ状態。3日ぶりに世間の常識にふれ、思わずうーんと、うなってしまった。

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