丹沢箱根屋沢

1990/6/24
メンバー:山口・立木・長谷川 長谷川 記


6月23日、夜、山口さん、立木さんと3人で丹沢に向け出発。途中、字賀田さんのグループと合流し大滝キャンプ場に着いたのは、渋滞などのせいもあってかなり遅く、11時はとっくにに過ぎていたと思う。先発隊のキャンプ地がわからず、あちこち捜し、やっとキャンプファイアーを見つけたが、予想に反しファイアーのまわりは、わりと静かで、すでに宴の後、という感じである。聞くところによると6時頃から飲み始めていたということで、ほとんどみんなでき上がっていたというか酔いつぶれていたという感じである。しかし、その後、また有志教人でクライミング談義となると、話は尽きず、就寝は結局、午前3時ということになってしまった。
翌朝は、ほぼ快晴、テントを撤収し、全員が4つのルートに分かれ出発した。僕は、松野さん、尾原さん、本郷さん、村林さんと共に箱根屋沢のルートに向かう。
沢に入って少し歩くと、すぐ一つめの滝にぶつかった。松野さんが先頭に立って、滝をくぐりそして登り始める。「ひやー!」とか「冷てえー!」とか叫びながらも、その声は妙に楽しそうである。その理由は自分が子供の頃、海や川で無心で水遊びした時の楽しさが、甦えったような感じなのだ。真夏を思わせる好天下、滝の水は冷たく気持がよい。
その後、三つ目か四つ目の滝で、僕は尾原さんに頼んでトップで登らせてもらったのだが「4,5m登ったところであっけなく滑落してしまった。一瞬、しまった!と思ったが、横向きになって尾原さんの姿が目に入った時は、あそこで止まるだろうと思い、そのとうり尾原さんに止めてもらったからいいようなものの、軽率な登攀は慎みたいものである。この滑落に関する反省点は色々あるのだが、ただ、豊島園の水上滑り台と間違えて、滑り落ちてしまった訳ではないのです。
その後、沢をつめ人工登攀の壁にさしかかった。。先ず、尾原さんが、一つ一つピンを確かめながら慎重に登り切ると、本郷さん、村林さんが続く。しばらくその様子を見ていた松野さんが、待ち切れずに、そのすぐ後に続いたのだが、その松野さんがしきりに「何んだ、何んだー!」と叫んでいる。僕は離れたところで、ビレイしていたので、よくわからなかったのだが、松野さんは上で、本郷さんや村林さんが落とす土砂をたくさんかぶったらしい。沢登りでは、水の他にも土や砂をかぶることがある、と知ったのは、後になって松野さんから詳しい話を聞いた時のことである。
この壁を脱けると、後は時間の関係もあって、巻き道を通りどんどん狭くなっていく沢をつめた。そして稜線に出る直前、となりの悪沢パーティと連絡がとれ、合流後、にぎやかな下山となった。
山道を下り終わると、みんな川の中に飛び込み、沢登りのフィナーレを飾るにふさわしい楽しい水浴大会となった。

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