八海山で考えたこと

1990/7/10
メンバー:川崎・字賀田・古川・小泉・村林    記


暗い夜道をとぼとぽと歩いている。足もとがおぼつかないのでときどき、つまずき、よろめく。
空には、鎌のような細身の月と、北斗星
都会でみる夜空とは違って、星があざやかに輝いている。
ここはこの世とは思えぬほどのしずけさに包まれている。
自分の足音だけ、木々の風にゆれる音だけ、そうだここはきっと神々の山なのだ
ちいさに人間たちが神々に近づくための須弥山(しゃみせん)なのだ。
昼間のあの鳥たちのうるさい程の声や、花々の色どりは今はない、今はみえない、
今は聞こえない。

ここにあるのは点々とした山のシルエットだけだ。
そして鉛のように疲労した身体だけだ。
しかし身体は今日1日の山旅の満足感に満たされて、そして安息の明日がある。

またこの感覚を味わうために山にくるぞ

きっと !  きっと !

ありがとう山よ    山よ !

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