2021/4/24-25 賞味期限切れの爺東尾根

4/24 鹿島山荘(8:48)-(10:01)1,250m-(12:41)1,630m-P3先のコル(16:04)
4/25 幕営地(5:15)-(08:02)P1-(09:05)爺ヶ岳中峰(09:15)-(11:53)幕営地(12:56)-(14:27)1,620(14:38)-(16:48)鹿島山荘

(4/24)
鹿島山荘近くの駐車スペースに8時過ぎに到着したら、他に車はなかった。理由は後で気付くことになる。
鹿島山荘脇を通過して、東尾根への案内板から林道に入り、明確な踏み跡を追って行くと次第にザレて来る。ところどころのピンクテープと踏み跡を追って急登を一時間ちょっとで稜線に乗った。踏み跡やピンクテープは見つかるが、基本的に稜線上の藪の薄いところを登って行く。ストックのラッセルリングが超絶にウザい。笹薮で足を滑らしたり、シャクナゲ藪の迂回などに手を焼きながら1,630mのJPまで進むとやっと雪に乗ることが出来た。ここまでで既に4時間。


1,767mのJP手前の斜面に備えてここでアイゼンを着ける。ところどころ藪に戻りながらもペースは上がり、P3には16時前に到着した。P1下の2,250mで張りたかったが、時間が足りないので今日はこの先の鞍部で幕営とする。ここはここで明日の行程と鹿島槍の眺めが素晴らしい、が、その明日の行程も長いなぁ。
夕食はキムチ鍋、だが、千尋ちゃんは辛い食事が合わなみたい。以後、気を付けます。

(4/25)
3:30起床。支度をしていると霰がテントを叩く音がする。それでも東の空は明るくなって来ており、予定通り山頂を目指す。5:15に出発。2,198mP2手前で傾斜の出てきた雪面から稜線に上がると藪に突っ込まされた。這松と格闘し、痩せ尾根を進むとちょっとの下りにフィックスロープが張ってあった。最初にもっと雪の多い時に来た時には先頭が空身で降りて工作したところ。ここのためにロープを持ってきたが、今回は雪も無く、なんら問題はなかった。

P1手前、東尾根が向きを北西に変えるところで西風を警戒したが、以降、風が強くなることはなかった。
トレースは有っても、その後の融雪でところどころで踏み抜き、雪面だったり這松だったりを進む。傾斜が出てくるところで雪面のトレースを追って、最後の50mはやっぱり藪で山頂を踏んだ。

生憎のガスで眺望は望めない。下山も長いのでそそくさと引き返す。
気温が高く、P1からの下りでは腐った雪が崩れて登りで付けたトレースが充てにならない。昼前に帰幕したときには、帰路の藪漕ぎの時間が分からなかったため、下山連絡先の玉田さんにヘッデンになるかもと連絡を入れる。
1,630mの藪漕ぎ突入までも往路のステップを踏み抜いたりで、腐れ雪を堪能させられる。ただ、心配していた藪漕ぎは、上から見ると踏み跡が良くわかり、ピンクテープも見つけやすかった。登りで苦労した笹薮も、笹や灌木を掴んで滑れば時間も掛からず、1,250mまではあっという間だった。そこからのザレは足を滑らせられない自分は千尋ちゃんに大分遅れて下って行った。

メンバー二人とも藪山上等だったから楽しめたといったところか。雪山としては賞味期限切れでした。全行程で誰とも会わずは、さもありなん。

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