宇和島 滑床渓谷・三本杭

10月の3連休、少し足を伸ばし関東からは中々行けない四国宇和島の滑床渓谷に遠征することとした。

大阪から車で6時間弱、人気の渓らしいので日の出前に到着できるよう前日の23時に出発。途中眠くてたまらなくなりSA15分だけ仮眠をとってひたすら走る。四国の高速は片側二車線と一車線の区間が混在。

途中松山の近くだろうか、先が通行止めになっており強制的に高速を下される。google先生の「斜め後ろ方向です」に従うと、今来た反対方向の高速に乗ってしまった。次のインターで下車し再度戻るが、google先生は錯乱状態でしかも道路標識に向かっている「宇和島」の標示がなく、聞いたことのない地名ばかり。しばらく勘で走ってみるが、google先生の錯乱は増すばかり。仕方ないので道路工事の警備員さんに道を教えてもらった。

道迷いと一般道を走ったせいで入渓点の駐車場に着いたのは7時半。人気の沢だし、一般登山道もあるのでさぞかし賑わっていると思いきや駐車場に車は一台もない。もう10月だし沢登りに来る物好きはもういないか。

四国で熊が生息しているのは剣山周辺のみらしく、熊の心配はないので準備して入渓。ちなみに駐車場付近には「猿に注意」の看板があった。

滑床渓谷というだけあってどこまでも続くナメ。前週訪れた奈良の沢もナメの連続であったが、今日の方がスケールが大きくワイルドな感じ。水は濃緑色でそれほど綺麗というわけではない。難しいところがあるわけではないけれど、ヌメッているところが多く、傾斜の強いところで何度かタワシを使った。泳ぐところも結構あって、もう涼しいので今回は巻いてしまったが夏場は泳いだらさぞ楽しかろう。時々小さな魚影が走り、水の溜まったところには小魚がたくさん泳いでいる。標高が低いのでイワナではなく、ヤマメかアマゴと思われる。

傾斜がキツくなり入渓点から続いたナメもようやく終わると歩きにくいガレとなる。今回も歩きやすさを狙って尾根に上がりしばらく歩くと薄らとつく登山道に出た。鬼が城山に登る予定だったが、巻道の途中に出てしまったので、スルーして下山にかかる。途中、海の見える眺望の良いところで少し休憩。

下山はアップダウンがきつく、道も良くない。ヘビもいたし。途中いくつか山名のついたピークがあるが、疲れたので三本杭という面白い名前の山以外は巻いてしまった。三本杭はネットの記録にも出ているので折角だからと行ってみたのだが、これといって眺望がいいわけでもない。涼しくなったので登山者で賑わっているだろうと予測していたものの、誰もいなかった。

今回、途中で会った登山者は2名。眺望のない長い樹林帯の登山道なので訪れる登山者も多くはないのだろう。三本杭から歩きにくい登山道をひたすら降り入渓点に着いた。

滑床渓谷は最初から最後までひたすらナメの連続。泳げるところもたくさんあるので泳ぎ好きにはおススメ。最後まで詰めてしまうと下山が辛いので、ナメを心ゆくまで満喫したら渓谷の登山道をおりてしまった方が無難。

四国は遠いので、2泊3日くらいで松山や高知の観光、石鎚山(バリエーションルートもあるらしい)とのWヘッダーなどとの抱き合わせが良いかも。今回は天候が悪化する予報だったので宇和島に一泊して帰路についた。

駐車場近くの万年橋から入渓

雪輪の滝 夏場のウォータースライダー ヌメヌメなので登らなかった。
深そうな淵
三本杭山頂 誰もいない

佐田岬 九州が見える

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