大阪に転勤になり、しばらくは近畿・四国の百名山巡りなどしていたが、やっぱり物足りなく、今月から一人で行けるヒルのいない沢に足を運び始めた。
今回は台風の影響で近畿の沢はどこも天候悪く、鳥取の大山近くまで足を伸ばしてみた。
ネットの記録で見つけた入門沢で、帰りは同ルートを下降しているケースが多いが、宝珠山という山の山頂経由で下山するというルートもあるらしい。
入門というだけあって、沢登りというより沢歩き。でも渓相はよく水も綺麗で美しい。時々魚影が走る。沢歩きに飽き、源頭っぽくなってきた頃に阿弥陀滝が現れる。写真で見るよりスケールが大きい。水流右側が登れそうだが、一人なので眺めるだけで済ます。
先行の2名のパーティーは同ルートを下降して行ったが、折角4時間近くかけてきたので、宝珠山経由で戻ることにする。
宝珠山へは阿弥陀滝手前左岸のガレ沢を登り、尾根を巻くように薄くついている巻き道を行くのだけれど(木には目印のリボンがたくさん付いている)、足元悪いし歩きにくいことこの上ない。同ルート下降にしておけば良かったと後悔するも時すでに遅し。
尾根に出れば少しはマシだろうと久々の木登りで距離はそれほど長くなかったが苦戦ののち尾根にのる。しかし、尾根上もヤブではないか。あのまま巻き道を進んでいたほうが良かったかも。
尾根にのっているのでそのまま進めば宝珠山山頂は間違いない。遠くから登山者の声も微かに聞こえる。しばしヤブをこいだ後、宝珠山頂に飛び出した。山頂といっても道標があるだけで眺望は全くなく、秩父の和名倉山のよう。
早速登山道で下山にかかるが、背丈くらいの笹藪で足元が見えず、木の根っこが蔓延っていて滑りまくり。やがて目の前が開けてスキー場に到着。天気が良くなっていて日本海まで見渡せる。
スキー場を下降し車道を30分くらい歩いて駐車スペースに戻った。
今回は全体としてみると、沢登りというより、藪漕ぎに行ったような印象の山行であった。整地すればテン泊できそうなところも数カ所あったので、のんびり泊まりで行くのもいいかもしれない。帰りは同ルート下降がおススメ。