ギリシャ カリムノス島 ~まとめ編~

2016/5/4-14
玉田x2  記 玉田D

■はじめに
初心者から上級者まで年齢層を問わずクライミングを楽しめるカリムノス島。
計画立案においてネット上の記録が参考になったので、備忘メモも兼ねて2016年5月時点の情報をまとめておく。

今回出発前に参考にした記録と比較して、特に費用については値上がり傾向にあったので注意のこと。
なお1ユーロの中値は約123円、両替所交換レート(円→ユーロ)は約126円だった。

■日程
2016/5/4(水)
QR813 東京(羽田) 00:30発→ドーハ 06:15着
QR209 ドーハ 07:15発→アテネ 12:15着
OA226 アテネ 16:00発→コス島 16:50着
コス島(Mastichari(マスティハリ)港)18:00発→カリムノス島(Pothia(ポティア)港)19:00着
ホテル 19:30着

2016/5/5(木)
前夜の大雨のため時差調整と街散策

2016/5/6(金)~5/10(火)
クライミング

2016/5/11(水)
カリムノス島(Pothia(ポティア)港)15:00発→コス島(Mastichari(マスティハリ)港)15:30着
OA227 コス島 17:20発→アテネ 18:20着
ホテル 20:00着

2016/5/12(木)~5/13(金)
アテネ観光

2016/5/14(土)
QR208 アテネ 01:20発→ドーハ 05:40着
QR812 ドーハ 07:05発→東京(羽田) 22:45着
帰宅

■現地までの移動
日本~アテネ
アテネへの直行便は無いので必ずどこかを経由することになる。
今回は価格が安かったカタール航空を利用した。

ドーハでの乗継で注意することとしては、
・思ったより空港が広い
・トランジットでもセキュリティチェックで並ぶ必要あり
といった点で、今回はドーハに定刻ちょっと前到着&比較的スムーズなセキュリティチェック&空港端から端までダッシュが揃って1時間で乗継ができた。
もし乗継時間に余裕を持てる別便があればそちらを推奨。

アテネ~カリムノス島
アテネからは飛行機でコス島へ飛び、空港からタクシーでマスティハリ港へ移動、その後フェリーでカリムノス島へ行くのが良い。
アテネからカリムノス島への飛行機もあるが1日1便のため乗継が難しいと思われる。
飛行機はオリンピック航空のサイトで予約した。

コス島の空港から港へのタクシーは15ユーロ。
メーターを回さないので乗車前に確認のこと。
船の出発時間に近い時は券売所脇まで乗せていってくれる。

逆にマスティハリ港から空港の場合は空港行きのリムジンバスで移動することも可能で2ユーロ/人。

カリムノス島の港からMasuri(マスーリ)へのタクシーは15ユーロ。

■気候
基本的に快晴で時々薄曇り。
朝方は空気が冷えていることが多く薄手のダウンがあった方が良い。
それ以外は半袖+必要に応じて薄手のパーカーで行動した。

カリムノス到着初日の夜は大雨&雷でどうなることかと思ったが、翌朝晴れたらぐんぐん乾燥していくのが見てとれた。
1日くらい雨が降っても翌日午後には登れると思ってよさそう。

■日照
POETS~GRANDE GROTTA周辺
おおむね昼を過ぎると取付に直射日光が当たり始め急速に暑くなり体力を吸われた。
16時を過ぎると過ごしやすくなってくる。

ARHI周辺
同上。
湾の内側に位置しているためか、あまり風が通らず熱気がこもる感じだった。

TELENDOS IROX
昼を過ぎると陰ができ始めて過ごしやすくなる。

■トポ
2015年版が最新のものとして販売されており、Masuriの街中のたいていの店に置いてある。
どこで購入しても同一価格で、価格は前回版の35ユーロから値上がりして40ユーロになっている。

■ギア
2人で以下を持参。
(4)-(6)はマルチ用に準備したが、今回ショートピッチのみとなったため未使用。
ショートピッチといっても長いルートが多いため、複数ルートにクイックドローを掛けてトライする場合は15本/人あったほうが良い。
今回ロープは70mで足りたが登りたいルート次第では80mが必要。

(1)クイックドロー 25本
(2)70mシングルロープ×1本
(3)プリクリ棒
(4)60,120cmスリング×4本、240cmスリング×2本
(5)環付カラビナ×4枚
(6)ATCガイド×2個

クイックドローはClimbers Nestでレンタルも行っている模様。
ぱっとみた感じでは古めかしいものが吊されていたので期待はしない方が良い。

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あればよかったのはビレイグラス。
1本1本が長いので結構首が痛くなる。

ギアではないが次回は、
・マタタビ、猫じゃらし ※クライミング後ビール飲みながら猫遊び用
・折り紙 ※チップに添える一品用
を忘れないようにしよう。

■宿泊
時期的にミドルシーズンになることから確実におさえるためhotels.comで予約。
カリムノスではHotel Continentalに宿泊、非常に快適に過ごすことができた。

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おすすめポイント
・Masuriの街中の喧噪から程よく離れており、岩場(POETS)とおいしいジェラート屋が道路の向かい側
・朝食付き、毎日ベッドメーキングあり
・ミニキッチンも付いているので軽めの料理なら可能
・常駐猫あり

なお今回最初はネット検索するとよく出てくるRita Studioを考えていたが、二度問合せメールを出したものの全くレスが無かったため見切った経緯あり。
Masuriで現地確認忘れたので営業しているのかもわかりません。

■ギア購入
Masuri中心部にあるWILD SPORTSで取扱あり。
潤沢に揃っている訳ではないので、万が一ギアを紛失した時に利用する位に捉えておいた方が安全。

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■食糧購入
Masuriの街中にいくつかミニスーパーがあり、店によって品揃えが微妙に異なっている。
今回外食中心だったのでミニスーパーで事足りた。
スクーターで隣町まで行くと大きいスーパーがあるようだが、行っていないので品揃えは不明。

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■酒類購入
ビール、ワイン、ウーゾなど、一通りミニスーパーで購入可能。
Masuri中心部に洋酒の品揃えが良いミニスーパーあり。

ビールは500ml瓶が1.2ユーロ(123円換算で約150円)と概ね日本の半額といった感じ。
まさに楽園。

■水
ミニスーパーでペットボトルを購入可能、そして6本パックでも安い。
街中には無料の水ステーションがあるので空きペットボトルができたらこちらで給水しても良し。
ホテルの蛇口から出る水はほんのり塩辛いので飲用・自炊には不向き。

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■洗濯
Masuri中心部にコインランドリーがある。
洗濯6ユーロ、乾燥3ユーロ。

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■島内移動
Masuriから、POETS~GRANDE GROTTAあたりは徒歩圏内。
それ以外はスクーター移動が必須と考えた方がよい。

スクーターはMasuriの街中に何件かレンタル屋があり大体15ユーロ/日、国外免許は必須。
日によっては全台出払う事もあるので予約を入れておくか連日レンタルしておくことを推奨。
スクーターは外国人サイズなので、二人乗りするのであれば後ろに乗る人の足置きが適切な位置にあるかを確認しておいた方が良い。

今回レンタルした店(Climbers Stationの隣)は満タンスタート・満タン返しではなく借りた時の燃料メーター位置で返却だった。
おおむね半分の位置でスタートし、3日間利用して最終日に1回給油、燃料タンク四分の一程度入れて3ユーロ。
ガソリンスタンドはMasuriからPothia方面に3kmほど走ったところにある。

ヘルメットはクライミング用のものを利用。

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■テレンドス島往復
Masuri中心部からスクーターで3分ほどPothia方面に走ると港に向かう三叉路があるので降りていく。
スクーターはその辺に残置。
朝8時から30分ごとに出発で10分前に集合、どの岩場に行きたいかトポを見せて伝えればOK。
曜日や時期によっても変わると思うので前日に確認すること。
片道30ユーロが基本価格、6人以上になると5ユーロ/人になる。

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■参考サイト
カリムノス総合サイト
http://climbkalymnos.com/
ここを見れば大体のことはわかる。
天気、フェリーの時間はここから調べることができる。

ROCK & SNOW 061
概要はこれで把握できるがルート紹介は上級者向け。
細かいところは以下のネットの記録を参照。

攀じ攀じ日記
http://akkym.net/lifestyle/folder10/folder119/folder120/post-10.html

kbt1235の日記
http://d.hatena.ne.jp/kbt1235/20131203/1386079061

Go for it !
http://blog.livedoor.jp/climbing2-goforit/archives/34123674.html

カタール航空
http://www.qatarairways.com/jp/jp/homepage.page

オリンピック航空
https://www.olympicair.com/en

■更新履歴
2016/5/27 初版
2016/5/29 洗濯、テレンドス島往復、その他一部を追記

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