大台ケ原サマーコレクション

2006/8/14
松野・土屋・相原  相原記


第一弾にサマーコレクションを選んだのは、支点がほとんど全てペツルということで、我々でも取り付きやすく比較的安心してフリーが楽しめるのではないか、と思ったからです。
大台ケ原は雨の非常に多い地域とのこと。天気は良好でしたが、おそらく中央バンドの草付帯にたっぷり含んだ雨水で下部はほとんど濡れていました。

1P(Ⅲ)、2P(10a)、3P(10c/d)を松野さんがリード。時々叫び声を上げながら黒々と光るスラブを登る。濡れていることもありグレード感覚はよくわからないが、とにかくフォローでも厳しいのは確か。しかもフォローの2人目荷物(行動食、水、雨具、ヘッデン、アプローチ靴)を担いで、微かなホールドとほんの僅かなフットホールドでの立ちこみが連続するので、うんざりしてくる。普段、ブリークライミングだけだとなかなか大腿筋が鍛えられないので、とてもつらい。

4P(10c/d)、5P(5.8)、6P(5.6)を相原がリード。核心と言われる薄被りは乾いていたもののワンテン入れてしまった。その上の5.8は濡れてテカテカで厳しく感じる。ロープも重くなって喘ぎつつ中央バンドに到着。立ち木でビレイ。続いてバンドから少し登って左ヘトラバース。ロープの流れに要注意。

7P~9P(5.9)を土屋さんがリード。この上部3ピッチは岩質がガラリと変わり、フリクションの良いフェースで、快適なクライミングとなりました。既に疲労も激しい状態でしたが、やっと現れた「フリークライミングっぽい」ムーブを味わいつつ登った。
隣にあるはずの「サンダーボルト」ルートを探すが、よくわからない。どこを見ても壁が恐ろしく立っている。いっかそちらも登ってみたい。

終了点でとりあえず握手。朝8時に取り付いて、16時に終了。3人パーティーで、岩も濡れていたとはいえ、時間がかかりすぎ。力不足、経験不足です。
今回、ベースにしたのは、道の駅「吉野路上北山」。温泉に入れて、フロアで夜10時までくつろげる。
ビールを飲みながら反省会を開いた。

第二弾として、9月の連休に黒伏山南壁を考えていたが、道路が通行止めの噂。役所に問い合わせると「スキーシーズンまでに直せば良いので」工事にすら着手していないという、のんびりした回答であっけなく計画を断念。それでは、と錫杖の計画が浮上したが、クラックにもナチュプロにも慣れてないし・・・と断念。今年もう一本登りたかったな~と思っていた頃、本多さんから明星のお誘いがあり、何も考えずに即応。ルートはマニフェスト。まさか「サマコレで自信がついた!」なんて口が裂けても言えないが、ピッチグレードだけ見て「何とかなるんじゃないか」と思ってしまった。(危険な勘違い)
明星は石灰岩だというので、柴崎ロックという新しい石灰岩のエリアでトレーニング。「易しいルートもあるから」と山口智ちゃんに付き合ってもらい、5.8から.11まで片っ端から登りこんだ。それで、「う~ん、やることはやったな」などと満足していたが、これも大きな勘違い。マルチピッチのトレーニングはマルチピッチでしかできない。(当たり前ですね。)

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