大谷不動

2015/1/24-25、2015/3/5
渡邉記


菅平の峰の原スキー場(週末は駐車場はスキー客優先にて遠めに停める)を正面から入り、スキー場の中を終わりまで進む。突き当たりに消火栓か通行止めか忘れたが標識があるので、そこを右側(東側)に少し上がり、トレースをたどる。この位置から左岸壁の氷瀑の様子は見えるのでコンディションが解らない時は望遠鏡を持っていくと良い。

雪があればルートは自由、適当に尾根をまたいで北側に下りると林道にあたり、だらだら東向きに進む。やや北向きに曲がったあたり、晴れていれば西側に黒姫がきれいに見える。
これより先は行けませんよというゲートを跨ぐとまた東向きに戻り、穏やかに登り始め、10分ちょっとで大谷不動につく。スキー場終点からは所要時間1時間半ほど。
大谷不動までは、ある程度踏まれていても、わかん必須、スノーシューの方が10
楽。

大家不動に着く前に「ロットの滝」の標識あり、これが不動前へのアプローチ。

大谷不動のお堂からは、左岸壁の様子がよく見える。
雪が多ければ、本流F1下までスノーシューでいけるが、雪が少ない時期は不動でアイゼンを履いてしまったほうが良い。お堂の裏に回り沢を左下に見ながらトラバース。結構なラッセル。

本流に向かう場合は右側の岩肌をへつりながらいく。まず右手に大きなルンゼが現れ、これが不動裏へのアプローチ。標高を変えず進むと最後にぐっと登り、本流 F1の滝壺に出る。
大谷不動に水場はなく、ここが一番近い水場となるので、幕営の時は帰りにここで汲むのを忘れぬよう。
F1は左から巻けるが、上部はF1の上を通るので、下に雪片などを落とさぬよう注意。

本流の大きい滝のは2本。正面(2P-F2,F3)と右岸壁(1P)。F1上の潅木帯を抜けると、右側に、多少緑黄がかった二段の滝 (右岸壁)、正面にやや寝てみえるF2(F3は見えない)。

左岸壁は右、中央、左の3本。
右へは上述F1の巻道を上がり、途中から10時の方向に切り替え登り進むとF1が見える。雪斜面を詰めて取り付きへ。
左岸壁の中央へは、不動の裏から滝壺に向かうところ、岩壁下に鉄棒とロープが張ってある箇所があるので、そこを過ぎてから、沢に降りられそうなあたり(左岸壁の滝が見える)で、本流の沢に下り、少し登り返すと取り付き。そこから左へいくと左のF1。

左岸は右も中央もF1の抜け口が悪い。中央のF2がペンシル状といわれる大氷柱(下からは見えない)。時期が遅いと氷柱が氷壁が剥離してしまい上部に繋げないので要注意。
F2終了点からの懸垂は1P目をいっぱい(右岸の大きな木まで)伸ばせば、次はF1下部まで1P で降りられる。

大谷不動はバーティカル。フォローもアックステンション(フィフィ)のやり方は覚えてからの方が良い(1Pの距離が長くロープも伸びるので、ロープにテンションはかけないようにしたい)。
スノーシャワーや落氷の規模も大きく、どこでもF2を登っているパーティがいる時に下から入る場合は、自己責任で。同じラインでないから大丈夫と思っても、F2上部の抜け口も良くないので、抜け方によっては予想しないシュプールで落ちてくる(実際、別Pの知人が、正面F2で上からの落氷を受け失神していた)。雪崩にも十分注意が必要。

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