谷川岳 東尾根

2002/3/17
メンバー:坂口・山本(武)・中島・横澤  横澤 記


3月16日
22時ころ 湯桧曽駅着。地上ホームの待合室で軽く宴会をして、12時頃就寝。
待合室は暖かく電車通過時の風圧もない、快適なビバークサイト。だが、明日のことを思うと緊張でなかなか眠れない。

3月17日
4時00分 起床
6時15分 一ノ倉出合 着
シンセンのコルを目指して一の沢を急登。先行の中島さんがどんどん小さくなるのを眺めながら最後尾で登る。徐々に姿をあらわした第2岩峰は、すでに人だかりの行列。当日谷川域は快晴に恵まれたこともあり、東尾根には6,7パーティ(15人程度)入っていた。
我々は最後尾から2番目というオーダーで出発。早く取り付いたつもりでいたが、我々の後は1パーティを残すのみ。まずは山本(武)・中島組がスタート。坂口・横澤組が続く。
坂口さんリードで、順調に伸びるザイルを眺めながら確保。「いいよー」との声で登り始めるも、アイゼンで岩を登るのが怖く、おっかなびっくりモタモタ登った。
第2岩峰を超えると、しばらくは尾根を忠実にたどる。とはいっても、先行パーティのおかげでトレースはバッチリ。登るほどに増す高度感と、ところどころ張り出す雪庇やナイフリッジに緊張するが、危なそうなところでザイルを出してもらったため、大きな不安は感じなかった。
途中、急な1,2mの雪壁をクライムダウン。足場がしっかりしていたにもかかわらず、高度感もあり、モタモタと下る。岩場よりも、ここが一番怖かった。
第1岩峰にて先行に追いつき、ふたたび順番待ち。暖かくて眠たくなるほどの陽気。おにぎりを食べながら順番待ちをしている間に、先行パーティとちょっと雑談。先行パーティ3名は、登りがうまく、短いが傾斜のある岩峰を軽々と突破していく。彼ら曰く会の2線級だそうだ。
第1岩峰を越えると、その後は、山頂に張り出す巨大な雪庇に向かって一直線。ザイルをまとまる時間を省略し、坂口さんとつながったままで登る。
しばらく雪壁を急登。山本(武)・中島組は雪壁を抜けたようで、すでに姿が見えない。。。
11時過ぎ、汗だくになりながら急な雪壁を登りきると、そこはもう山頂。劇的なフィナーレに、なんともいえないうれしさが込み上げる。皆さんと握手を交わして、ザイルをたたむと、早々に西黒尾根を下山開始。
晴れやかなココロとはウラハラに、アイゼンに雪団子がついて非常に歩きにくい。ラクダのコルを越えたあたりで、アイゼンを外してスピードアップ。武さんがシリセードで軽快に飛ばす。あっという間に鉄塔を過ぎ、指導センターへ到着。最後まで天候に恵まれたいい山行でした。
今回の山行ではロープワークの練習不足や、アイゼン登攀での実力不足を感じました。
坂口さん・武さん・中島さんありがとうございました。

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