鬼怒川・湯沢(下流域のみ)

2001/8/19~20
メンバー:山本裕  山本裕 記


ここら辺は以前、奥鬼怒温泉郷の手白沢温泉や川俣温泉に行っていたので結構勝手が分かっている。手白沢温泉は一般道から2時間以上歩かなければたどり着けない秘湯で、山奥にも関わらず綺麗な一軒宿で料理もおいしくなかなかおすすめ。
前日に女夫渕の駐車場で仮眠して、翌朝7時そこから川俣湖方向に車道を戻って15分くらいの平家平温泉「こまゆみの里」をすぎてちょっとのところで、鬼怒」|lに降りる道がある。
川を対岸に渡るとそこはもう湯沢の出合で、湯沢に入ってすぐに左岸の踏跡に入ろうとするが行き止まりだ。右岸にある小屋から出ている道も尾根伝いに上がったあげ<に左に曲がり、鬼怒川の下流方法に行ってしまうので引き返す。ルート図では左岸に道があるはずなので湯沢を水流づたいに少し行ったところで左岸でかなり奥まで入って道を探したが見つからなかった。そんな道探しだけで1時間消費。
仕方がないので水流づたいに行くことにするが、沢は岸が一段せり上がっていて河原が少なく、かといって水の中は大石や深みがあって歩きにくい。エンテイが出てきたので左岸を高巻いていると上の方でしっかりした踏み跡と10M間隔くらいで赤布がついているのでそこをたどることにする。しばらく行くと大きな砂防ダムが出てきたので、その手前の枝沢を本流に降りて右岸に渡るのかとおもうが対岸に道がないのでまた戻って左岸の道をずっと行くことにする。ルート図は83年作成なので砂防ダムやその先の砂防エンテイも全く載っていないし、トレースも変わってしまったようだ。砂防ダムの上は人造湖になっていて左岸の道はその先で消えている。仕方がないので本流におりてしばらくさかのぼることにする。前方に滝が出てきて大石や大木が積み重なって突破しにくそうなので右岸を巻こうとすると上部でトラロープが張った道になっている。その道はガレていて悪く、アップダウンが激しくて消耗させられる
が、どんどん行くとその先に出てきた砂防エンテイを超えて広い河原に降りる。
沢づたいに歩くと伐採あとの倒木が何百と沢や踏み跡に横たわっていて歩きにくいことこの上もない。ここいらでもう11時くらいになっていて疲労とあせりからだんだん腹が立ってくる。営林署は途中いたるところに植林の境界だかの印を埋め込んで赤布を付けるものだから道しるべだかなんだか分からなくなるし、こんなに大量にブナやら伐採して放っておくのかよ。土建屋さんもあんな立派な砂防ダムや砂防エンテイは必要でしょうか?おかげで沢はガレ場のように半端な石が溜まっているし大量の倒木も流れないから腐ってくるよね。
伐採地帯が終わって沢が大きく左に曲がりまた右に戻ったところの河原にブルーシートで出来た露天風呂とタープの小屋掛けがある。お湯はちょっと熱めで、入ろうかどうしようか迷ったがもうちょっと先に行ってみることにする。30分程行くが噴泉塔もみえず、その時点で既に1時になっていて予定通り念仏平まで今日中に行くことはもはや不可能なので、さっきの露天風呂に戻って泊まることにする。風呂は硫黄泉で湯ノ花も多く川の水でうめるとちょうどいい。風呂に入って対岸にハンモックをつってぼうっとする。都合5回風呂に入って夜には焚き火をする。夜はハンモックにツエルトを張ってシュラフカバーで寝たが、やはり少し寒かった。
翌日は5時に起きて、冷えた体を風呂で暖め6時に出発。右岸に湯気のでている小滝があり、その先にまた源泉の跡があるが、こちらは川岸にある湯船が壊れていて入れるようになるには相当手間がいりそうだ。小さなゴルジュをシュリンゲの助けを借りて抜けるとその先に突破不能な大滝があり、巻きは踏み跡がはっきりしないが、左岸の硫黄の出ている沢のガレを登って左の尾根をのっこすとわずかな踏み跡が尾根伝いにのびている。あきらかに噴泉塔はまだ上流だと思うが、また湯沢にもどるのもいやなのでそのふみあとをたどることにする。
7時50分に噴泉塔と手白峠との間の道に出る。虫コブがある木と虫に食われて朽ちている木が隣り合っているのが合流の目印だ。そこからの道は道標もなくところどころ迷いそうだが9時には手白峠につく。それからは順調に歩き、女夫渕の駐車場についたのは12時20分頃だった

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