谷川岳ダイレクトカンテ

2000/8/5
メンバー:飯田・星山  星山 記


8月なのに雪渓が出会い近くまである。テールリッ ジの上部から右へトラバースし少し登るが草が茂り足元がよく見えない。 濡れていていやらしい。トラバースぎみに懸垂し取り付き点へ。

1P 飯田リー ド
右上し凹状を登り左へトラバース。 ピンがあまりなく草付きで気持ち悪 い。
2P 星山リー ド
大きなホール ドをつかみ右上しそこから A1となる。 オーバーハング下を左上。ルートは明瞭。 腐ったようなピンがたくさんある。利用しないと届かないのでそろりと体重をかける。 長~い。半分は来たと,思われる所で飯田さんに「まだ-」と聞くと「後1.5倍位」と言う。まあ地道に行くしかないと休み休みアプミを掛け替える。手際が悪くて時間がかかる。下を見ると飯田さんがうたた寝をしているようだ。汗もかかずそよ風が吹き気持ちがよい。やっとビレイ点に着く。ビレイをするがあまりの気持ち良さに眠気に誘われる。
3P 飯田リー ド
直上しオーバーハング下を右上する。こちらのほうがボルト等はしっかりしている。少しガスが出て来た。ハ ング下を右上する所の一歩が遠い。ビレイ点に着く。アブミビレイ。終了点からロープが垂れ下がっている。どうしたんだろう???。
4P 飯田リー ド
右上へトラバース。遠くのほうからゴロゴロ・ドカーンという音がだんだん近づいて来た。ポツポツくる。イヤーな予感。ビレイ解除が聞こえたあたりからピカピカ・ゴロゴロ。突然バケツをひつくり返えしたような大雨。雨具の上をやっと着る。回りに白いカーテンをひかれたよう。ちょうどドイツ山岳会安全協会の人が書いた「生と死の分岐点」という本の「落雷」の項を読んでいたので少々ビビる。しかし行くしかない。覚悟を決め慎重に行く。壁だか滝だか分からない。カンテを廻り込み少し行くと飯田さんの顔が見え少しほっとする。後少し。そしてやっと終了点。

PS:下る途中でブヨに額を中心に何箇所も刺され、お岩さん状態になってしまった。

戻る

Bookmark this on Yahoo Bookmark
Bookmark this on Google Bookmarks