屏風岩 東稜・雲稜

2000/8/12~15
メンバー:飯田・星山  星山 記


12日 朝6:00 上高地着。飯田さんと落ち合う。横尾までは3時間弱。テントに荷物を置き空身でT4尾根取り付きまで偵察に行く。岩小屋跡から横尾谷を渡るのだが徒渉しなければならない。水が冷たくて5秒と入っていられない。
途中の岩目がけて行きしびれを取ってまた渡る。一ルンゼ押し出しはケルンが積んでありすぐ分かる。ゴロゴロしたルンゼを上って行くとだんだん急になり雪渓が出てくる。雪渓の脇のぐずぐずを登りT4尾根取り付きへ。ルートがよく分からない。ここでおいしい水が取れる。東稜・東壁ルンゼを登っているパーティがそれぞれ一組づつ。テントに戻り早めに寝る。
13日 朝霧雨が降っている。4時頃少し強くなる。4時半まで待ち止んだので出発。薄明るく懐電は要らない。T4尾根取り付きへ。支度をしていると2人パーティがきてルートを聞く。Ⅳ級位だがピンが遠いしなかなか侮れない。2ピッチでプッシュに入る。その先もⅡ~Ⅲ級程度の岩が出てきてT4に着く。トラバースしてT2へ。広くてビバーグ可能。

東稜

lP 星山リード
小ハングを越し簡単な岩場を登ってバンドテラスヘ。
2P 星山リード
垂壁を人工で直上しハング下がビレイ点。
3P 星山リード
フリーで左上し少し直上右へトラバース。ここのトラバースは足が無く高度感満点。アプミビレイ。
4P 飯田リード
ピトンをたどる人工。ダイレクトカンテよりピンはしっかりしている。最初のハングを乗越す所が少し苦労する。
5P 飯田リード
棚を右にトラバースし直上。簡単な草付を左へ。
6P 飯田リード
垂壁を直上。 ここはやさしい。 終了点へ。
小雨まじりの登塞でした。雨がしだいに強くなり感激を味わう間もなく同ルー
ト下降。 T2に着くと本降りになり追われるように横尾へ。

4 日 T4ここも広くてビバーク可能。 天気がよく暑くてここに来るまでに消耗する。

雲稜

1P 星山リード
2~3m上の棚に上がり右に少しトラバースしてから凹角左側をフリーとA0で2~3 mのビレイ点へ。
2P 飯田リード
凹角左側をフリーとA0で直上しかぶった岩を乗越してピナクルテラスへ。
3P 星山リード
フリーで右へトラバースし(ここの一歩がいやらしい)右上し第2のピナクルヘ。そこから左上へ階段状を登り扇テラスへ。ここは広くて快適なビレイ点。しかし下に声が届きにくい。
4P 飯田リード
目の前の垂壁を直上。 ボルトは豊富。 間隔も短く気持ちのよい登鑿
5P 飯田リー ド
5m位直上し頭がつかえて立てないハ ング下を東壁ルンゼに向かい5m位トラバース。いやな所。
6P 星山リー ド
簡単な草付きフェース。 ルートが分かりづらい。
7P 飯田リー ド
東壁ルンゼのフリーの「これが岩登り」快適なスラブ。星山「お腹すいた。喉が渇いた」飯田「終了点に着いてから」
8P 星山リー ド
簡単なスラブ。
9P 飯田リード
私が8P目で途中のビレイ点でピッチを切ったので残りの7~8mと落ち葉が重なったルンゼ。岩には答がつき濡れていて滑る。よく探して足を置くこと。終了!やったあ-。」
昨日と違い天気が崩れそうも無いのでしばらく感激に浸る。それにしても暑い。お腹がすいた。日干し状態。パンを食べる。気を抜かないようにお互いに言い合い同ルート下降。横尾谷を渡り握手を交わす。しばし屏風岩に見とれる。満足。満足。

PS アルパインが人気が無くなったのか屏風岩全体でも1日3、4組位しか取り付いていませんでした。

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