剣岳八ツ峰六峰Cフエース剣稜会ルートから本峰

1999/9/3~5
メンバー:山本裕二郎、美香子  山本美 記


9月3日に、室堂から別山乗越経由で剣沢に入る。扇沢の無料駐車場に車を止めて、アルペンルートで室堂に入った。剣沢をべ-スにしたので、余計な荷物が増え、雷鳥沢の登りがちょっとつらい。別山乗越から剣沢に降りるのに、道を間違えて剣山荘経由で行ったので、余計に1時間も歩くことになってしまってショックだった。縦走路でも、ちやんと地図を見なければと反省。
9月4日は4時半にテン場を出発し、縦走路を真砂沢へ向かって降りる。途中で夜が明けたが、朝焼けで空が真っ赤だった。長次郎雪渓の手前で剣沢の雪渓に降りる。気温が低く、雪渓が凍っていて、軽アイゼンを付けてもこわい。先行パーティーが一組歩いているだけで、人気もない。途中、長次郎雪渓が切れていたので、手前で左側に移ってしばらく登り、渡渉して右側に移り、取り付きまで登った。8時半にたどり着き、9時頃登り始める。奇数ピッチは私が、偶数ピッチは裕さんがリードした。

1ピッチ目 傾斜の緩いフエースを登る.本当はこの上の凹角も登らないといけなかった。短く切りすぎたせいで、ルート図よりピッチが増えてしまった。
2ピッチ目 凹角を登る。
3ピッチ目
フェースを直上してはい松のあるテラスでビレイする。
4ピッチ目
フェースを左上するが、ちょっと右に寄りすぎる。
5ピッチ目 そのまま右上するが、コースアウトのためクライムダウンし、左寄りに登りかえす。しっかりしたテラスでビレイ。
6ピッチ目 核心部、リッジをつかんでトラバースする。
7ピッチ目 六峰の頭にでて終了。わ-い頂上だ!と、1人ではしやぐ。午前10時半。

実は、今回が本ちやんで初のリードだった!簡単なルートだったけど、感激しました!
ここから本峰までの長かったこと...七峰の下りで懸垂し、しっかりしたトラバース道をたどっていくと、チンネと八ツ峰の間のコルにでた。ロープを出して八ツ峰の頭まで登り、懸垂を2回し、池ノ谷乗越まで下る.池ノ谷尾根ノ頭まで登りかえしたら本峰が見えたが、遠くてがっかり。長次郎ノ頭までは、長次郎側をトラバースしたが、道が不明瞭きわまりなく、ガラガラザラザラ浮き石だらけの安定しない道が延々続き、精神的に疲れた。1回の懸垂で、やっと長次郎のコルに出る。最後の一登りで、本峰に到着、雷鳥が2羽、出迎えてくれた。既に午後3時半だった。ずっと登ってみたかった剣にきて、感激感激!やっと一般ルートだ、と、安心したのも束の間、今までの悪路に鎖がちょっとついた程度のルートに疲れ倍増。オマケに、鎖で指を切ってしまった。途中、急に雷雨に襲われ、びしょ濡れでテンバに到着した.午後7時長い長-い1日がやっと終わった。ビールが超うまかった!
思い返せば、Cフエースを登っているときが一番安全、快適で楽しかった。山って大きいと、改めて実感した。リードできてよかった!
大町温泉の薬師の湯は、改装されてきれいで広くて露天風呂もあり、快適です。穂高温泉郷にある「双葉」というそば屋は、そばもつまみも(特に馬刺)美味しく、おすすめです。

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