瑞牆山 十一面岩春一番

1999/5/30
メンバー:桜井・坂口  坂口 記


瑞牆へのアプローチがわからず、悲惨な目にあったGWの借りを返すべく我々(桜井、坂口)はリターンマッチを行った。以下その報告である。

5月29日(土)

夕方4時、府中本町に集合、カペラにて出発。須玉で夕食後、前回と同じ植樹祭の工事事務所前に8時半に到着し、幕営。

5月30日 (日)

天気快晴6時半出発。前回と同じく沢にかかる「2号橋」をくぐって出発した。2回ほど遊歩道の工事らしきところを通過し尚も沢筋を詰めると、右岸〈向かって左)に踏み後あり。導かれるように進む。途中、枝沢を渡る(この沢に前回入いってしまった)。
尚も快適な踏み後をたどり、20分ほどで沢床に下り、分岐点に到着赤茶けたガレ沢を詰める。15分ほど登り、右側の尾根に抜ける踏み後を水平にたどるとあっけなく末端壁の岩小屋に到着。

春一番ルート

1P・坂口リード 取り付き8時半。ちなみに今回トポのグレードはまったくアテにならなかった。。出だしは木を使ってカンテをのぼる。上部は人工とフリー。40m
2P・桜井リード ハング下をフリーと人工、緩いスラブを直上しバンドへ。30m
3P・坂口リード AOでテラスに上がり右上するクラック。上部は右のフェースに出るようだが、そのままクラックをレイバックでベルジュエールのビレイ点へ。45m
4P.桜井リード ビレイ点を右にトラパースし、人工。ロープの流れを考えてテラスでビレイ。10m
5P.坂口リード クラックのなかでズリズリ後、白熊テラス。12時着。15m
6P.桜井リード 懸垂後、ベルジュエール横のクラックからフレークを人工とフリ-で直上。40m
7P.坂口リード フェースを右に回りこみ、クラック。ズリズリ。15m。
8P.桜井リード 春一番のルートがわからず、ベルジュエール7Pに入る。オフウイズスのズリズリ、人工とフリーでハング下を左上 25m
9P・坂口リード 先行していた「御在所エスカラット」はビレイ点右のクラックをレイバックのフリーで華麗に通過。我々は目の前のフレークをカムにてエイド(AA1)05メートル程直上後、ハング下を左上エイリアンが抜け坂口、3メートルのフォール。上部は緩いスラブをフリーにてテラスヘ。25m
10P・桜井リード 岩の上を縫うように最終ピッチへ歩く。15m
11P・桜井リード 正規ルートを外れて、左に回り込み、終了。4時半。10m
懸垂2回後、ルンゼの下降路へ。道は明瞭。途中2回ほど安全のため懸垂する。白熊のコル下からはトコトコ歩いて取付点へ。 駐車地点に戻ったのは7時ちょうどでした。
今回、偶然にもAAlを経験し、フォールすることができました?全ピッチ、カム類は絶対に必要です。
春一番の上部ルートは村上、田島パーティの記録を参照してください。

後記
久しぶりに充実した山行だった。田島記録にも書いてあるが、技術的には一の倉などより高いものを要求されるけれども、ロケーションが良いため開放的で精神的に楽である。敗退も容易というところも良い。
今度はフリーを意識してやりたいものである。

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