明星 左岩稜

1999/11/6~7
メンバー:坂口・他2名  坂口 記


糸魚川の郊外型の大スーパーマーケットでは魚ブロックに地物コーナーがある。ブリやタイ、カワハギぐらいはわかったがあとは名前も姿も何じやコリャー?という感じ。値段は安い。しかし、内臓もとってないし、食い方もわからん。たぶん、都市圏には発送できない魚なのだろう。
せっかく糸魚川まで来たのだから、どうしても地物が食べたかった。それでなくてはここまで来た意味がない。いやいやそうじやない。今日、私はこれから明星の左岩稜を登るのだ。
川を渡渉し、1Pは河原から凹角を上がったテラスまで。リードのK氏は、あまりに急いでいたため、5級のムーブにアブミを使うという破廉恥な行為をした。2Pは右上にややかぶり気味のフェースから左のバンドまで。ここで渋滞待ちとなった。私は素晴らしい紅葉を堪能しながら考える。「今晩の饗宴を考えると、やはり、鍋だな」日本海の荒波にもまれた魚と日本酒、最高だ。もう冬はそこまできているし、やはり鍋は汁が大切だな。ダシをなにでとるか、これが課題だろう。気がつくと3P目へ。バンドを左上してA1となるがボルトは間隔も短い。先行パーティがどうしてここで難儀していたのか理解に苦しむ。4Pは4級A1となる、30m。安定している。
5P目からはリッジを廻りこんであとは延々2級程度のハズだったが、M氏がハング下へ直上してしまい、5級程度のムーブがあった。
下りはあまりはっきりせず、あまりよろしくない。またまた私は独り思いを馳せる。味噌仕立てか醤油仕立てかこれが課題といえば課題だ。
CJあった土管をわたり無事駐車場へ。遅いパーティのLらしきものがフォローのパートナーに怒号をとばしている、可哀想に、彼は今晩ろくでもない思いだろう。それに比べて我々はなんと楽しい夜を迎えることか。
車で約20分で糸魚川市内に到着した。すぐに鮮魚コーナーヘ直行。しかし、我々には魚の知識はまるでなかった。来年は山本武さんに包丁持参で参加してもらおう。それでも十分な買出しをすることができた。
一升瓶はすぐなくなり、朝霧山岳会の二人を加えて、我々5人は7時から12時すぎまで延々と語り合った。カニ鍋(味噌仕立て)だったが、結局、地物の投入はなかった。明星には包丁が必携となる。
二日酔いの我々は翌日、P6フランケを偵察するに止まった。また来年も行きたい。こんどはブリの刺身、いやフリースピリッツに。
ねっ!武さん。

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