錫杖岳前衛フエース左方カンテルート

1998/7/19
メンバー:山口夫妻・坂口・田島(寛)  田島(寛) 記


槍見温泉の裏手から笠ガ岳方面への登山道へ入る。電話ボックス(計画書提出のボックスなのだが)が目印。車は、橋を渡った右側に露天風呂利用者のための無料駐車場があるので、そこを利用する。しばらく登って行くとクリヤ谷にぶつかる、対岸を谷沿いに登山道を登って行くと前衛フェースが大きく見えてくる。左から錫杖沢が出会うので、踏み跡を下り出会い付近にテントを設営する。駐車場から休憩時間込みで2時間弱程度。
錫杖沢を30分ほど登り、岩小屋の手前から右の北沢に入り20分、右側のプッシュの踏み跡をたどると取り付きとなる。水は北沢では取れないので、錫杖沢で。
1ピッチ目はチムニーを越え凹角を登る。
2ピッチ目はそのまま凹角を登りテラスへ、ややかぶり気味の部分も出てくる。
3ピッチ目はすっきりとしたフエース、(前の前のパーティーの一人が立ち往生の未諦めておりてきた。パートナーはガミガミ怒っていたが、連れてくる方も責任があるのではなかろうか。)リードする山口さんの‘快適、快適’の声が聞こえてくる。
4ピッチ目は再びかぶり気味の凹角。
5ピッチ目は凹角左のフエース、出だしはクラックを少し登り左のフェースに出て直上、垂直のカチフエースで3ピッチ目同様非常に快適。途中ホールドに迷う所は縦ホールドをレイバック気味に。
6ピッチ目はハング下をトラバースしてテラスへ。
次はいよいよ核心の7ピッチ目、特に出だしのオフウイズスが苦しい。バックアンドフットで這い上がり、右の肘と手の平で突っ張って左手のホールドを取る。その上はクラックからカンテを登るが、ここはなかなか快適。ラストピッチは剥がれそうなフェースからブッシュに入り右のクラックを登って終了。下降は同ルートを懸垂で下降した。
ルートの感想としては、凹角が意外に多く、またピッチ、ピッチではっきり別れていることから、高度感や露出感にはかけるような気がした。しかし3.5.7ピッチに出てくるフェースやカンテはとても快適で、フリーで登る楽しさを味わうことのできるルートであった。

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