一ノ倉沢南稜

1998/8/1~8/2
メンバー:山本裕・坂口・加藤・星山・前田  星山 記


新宿を22:30出発一ノ倉出合いに2:00到着。テントを設営し少しビ-ルを飲み寝たのが3:00過ぎ。5時起床・6時出発の予定が出合いまでガスがかかり何も見えず様子を見ることにする。だんだん上がる様子なので8:30出発。坂口さんは腰痛のためテント番。大きな岩ゴロの河原を歩く。ヒョングリの滝を高巻く。ここからテールリッジ。
ちょっと危険そうな所はザイルが張ってある。一服する。中央稜と南稜には何パーティーか取り付いている。ガスが上がったり降りてきたりする。青空が見えてきて天気になるかと期待する。湿度が高いせいか汗がしたたり落ちる。中央稜取り付きに着く。壁はどこもかしこも濡れている。トラバース道もぬめって滑る。やっと南稜。2パーティーに別れる。
山本・加藤組と星山・前田組しかしここで問題が・・・?。前田さんが靴を忘れた。山本組が先に登り私が続く。1ピッチ目ザイルの流れが悪いのでチムニー手前で切る。チムニーから2ピッチ目続けて登る。フリクションが効いているのか効いていないのか?。
3ピッチ日の草付きを登ったところで前田さんリタイヤ。南稜テラスで待ち合わせ。もう降りてくるパーティーとすれ違う。4ピッチ目回り込んでいるので声が届かない。5ピッチ目馬の背に出る。6ピッチ目核心。岩登りらしい岩で快適なのだが濡れていて気持ちが悪い。
16:20終了。ガスがだんだん降りてきた。6ルンゼから懸垂下降。2ピッチ降りたあたりから雨がぽつぽつ落ちてきた。雨具を着ける。南稜テラスで前田さんと落ち合う。だいぶ濡れてきたのでザイルを張る。降り始めると雨がひどくなってきた。瞬く間に空中滝だらけ。この雨ではとヨングリの滝が増水していて超えられないかもしれないし暗い時の行動は危ないので南稜こ戻りビバーグすることにする。始めての経験。不安だったが「みんなで泊まれば怖くない」銀マットを敷きツェルトを被る。坂口さんが心配しているのではと心落ち着かない。一晩中雨は降ったり止んだり。おしゃべりしたりうとうとしたり(鼾をかいている人が1名いました)早く日が昇らないかと願うような気持ちで朝を待つ。
明るくなってきて雨が小降りになる。ガスが取れ出合いが見えた。テールリッジにも黄色のテントが一つ。支度して降り始める。どこもかしこもびしゃびしゃなのでザイルを張る。中央カンテ取り付きまでくるとまたもや大雨。中央稜取り付きまでは川のようになる。壁には幻の滝が出現きれい!一歩一歩慎重に降りて行く。心配したがヒョングリの滝は水が引いていて問題なし。河原で遊んでいる人達が見えてきた。出合いに宮城・坂口・高村さんたちが待っていてくれビールを差し出してくれた。安心のせいかビールのせいか頬がゆるみました。

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