甲斐駒ケ岳(黄蓮谷右俣)

1994/12/29~34
メンバー:飯島・村上  村上 記


昨年来から目標にしていた、黄蓮谷右俣のアイスクライミングに飯島さんと行けることになり、日野春駅で合流。
駅事務所内で親切な駅員さんにお茶と漬物を御馳走になりながら朝食を取り、予約してあったタクシーで7時に駅を出る。
竹宇神社の竹やぶのなかにアプローチシューズなどをデポして、黒戸屋根を5台目小屋へ。ここでも必要最小限な物だけ持って、残りの物は床下につっこんで小屋横を谷筋にむけて降る。一枚岩を滑り落ちたりしながら岩小屋へ1時につく。大きくせり出した岩の一番快適な所にテントを張る。まだ1時を過ぎぎたばかりだが明日のためにゆっくりすることにする。
飯島さんにシビアな飯の作り方などを学ぶ。明日の事をあれこれ考えてこの夜はよく眠られず、ねぶそく気味で起き出す。
12月30日 快晴
AM6:50、明るくなるのを待って、テントを出る。10分程で沢に降り、すぐ左岸を高まく。 まもなく坊主ノ滝が現れる。巾30メートル、高さ、2段、30メートルはあるだろうか。滝一面ブルーアイス状態。釜も、一面に結氷しており、その上でビレイをする。
飯島さんのリードで、アイスハーケンを2本打ちこんで、ランニングビレイを取る。 上の段の傾斜がゆるくなった所で村上を引き上げる。
坊主の滝上で谷が広がり、昨日の先行パーティーがテント場にしたらしい。奥千丈ノ滝の手前に、左俣が立ちはだかる様に水瀑を落している。
奥千丈ノ滝下部は階段状になっており、ノーザイルで上がる。氷の部分は40メートル位で、上部はひざ下までのラッセル。ここで4人の先行パーテイーに追い付き、まもなく追い越す。
ザイルを目いっぱい延ばし、潅木でビレイ。飯島さんが上ってきてちょうど1時。その先は雪の斜面をあえぎながら頂上を目指す。
3時5分前、山頂の祠の前で、ガッチリ握手を交わし、無事登れた事に感謝をする。
記念写真をうつし、明るいうちに7丈小屋まで行こうということで長居をせず、黒戸尾根を下る。

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