富士山(屏風尾根)

1994/4/15~16
メンバー:立木・遠藤・下野・宮城  宮城 記


15日、滝沢林道(4合5尺くらい)で、幕営する。16日、6時30分出発。
6合目で吉田大沢をトラバースして、屏風尾根に取り付く。天気は快晴。久しぶりの雪山で足は重いが、心は軽い。この尾根はバリエーションということでところどころ傾斜がある。
上部に行くにつれて風とガスがでてきて、さすがは富士山、簡単には登らせてくれない。途中9合5尺くらいで大休憩(11:30-13:15)をして頂上をめざす。クラストした雪の斜面には真っ青に揮いたブルーアイスがいたるところにあって、この間が一番風が強いところなのだろう。凍傷を心配して目出帽をつける。上部の視界が突然切れたところで頂上だ。
13時45分着。他に高いところはなく、あるのは反対側の測候所だけだ。自然と涙がでてきてしまう。なにせ私にとって富士山挑戦は、今回を含めて4回目にあたりどうしても登りたかった山のひとつだったからだ。
下りは吉田大沢の窓より下降全てが凍っていてアイゼンがきかず最初が急斜面でとても恐ろしい。ザイルがほしいところだ。半分くらい下りたところで上を見上るとスキーヤーがいて、なんとそこからストックが落ちてきた。いったいその後はどうなったのだろうか。なんだかんだいって1時間強で下りてきてしまった。
今回は、除雪車が5合目近くまではいっていて、アプローチがかなり楽だった。そして、雪の状態もかなりよく気持ちの良い登山ができた。

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