瑞牆山十一面岩正面壁 翼ルート

1991/4/28
メンバー:鈴木直・本郷  本郷 記


春合宿の直前の連休に会のメンバー13名で、十一面へ行くことになる。
27日の晩、南沢の幕営地で宴会を行う。お決まりのパターンで、3時30分頃寝る。
5時30分に、新入会員の西川さんにたたき起こきれる。朝寝坊の嵓にしては、異例の早い出発である。
本日は、直さんと始めてザイルを組んで翼ルートを登る。
一ピッチ目、直樹氏リード。最初から、なかなか手強いクラックで、フェースヘ移る所が難しい。やがてフリーから人工に変わり、大きなテラスヘ出てピッチを切る。
ニピッチ目、本郷リードで、大チムニーの中へ入っていく。残置のピンがなく、打てる所もフレンズの効く所もなく、15m程、ランナウトし、かなり緊張する。フレンズを1つ入れて、1息つく。チョックストーンを左から越す所で、やっと残置ピンを見つけた。そのまま左上
し、カンテを登り、立木でビレーを取る。
三ピッチ目を直樹氏リードで登るが、同じようなチムニーがたくさんあってルートファインデイングに迷っているようである。結局、右端のチムニーが正解のようで、そこを登り出す。
チムニーを左から出て。ピッチを切り、四ピッチ目の同じようなチムニーを本郷リード。この頃から、いいかげんチムニー登りにあきてきた。下の方から、同ルートを登っている山口さんの苦労している芦がよく聞こえてくる。山口さんはチムニー登りが苦手らしい。上からザイルを残してくれと言っているようであるが、冗談だろうと思い、無視してそのまま登る。
五ピッチ目を直樹氏のリードで終了し、そこで大体止して食事をする。そのまま、下のパーティーを待っていたが、まだ時間がかかりそうなので上部のブッシュ帯を登る。最後に、A1のクラックがあるらしいのだが、見あたらない。やがて、ヌルヌルのフェースが出てきたので、そこで、再びザイルを付け、本郷リードで登ってみると、なんと、そこが終了点であった。
最後は、あっけなかったが、天気もよく、気持のよい岩登りであった。直さんと握手をし、後続パーティーと合流後、テント場へ帰る。

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