丹波川小室川谷

1991/9/22
メンバー:松野・鈴木(博)・斉藤・本郷  本郷 記


9月21日夜、新宿集合
計画では、下田川内の中杉へ行く予定であったが、折りからの台風でとても無理ということで、大常木か小室川谷を目指す事になる。
尚、余談ではあるが、出発前日に台風の大雨で私の家の回りが水没し、家へ向かう途中で腰まで水に浸かるはめになり、いっそ泳いでやろうかとも考えたが、あえなく敗退し家までたどりつけなかったのであった。

丹波川に深夜到着
テントで3時まで宴会し、気分を盛り上げる。
この宴会の途中に、私のアルパインストーブが、博道氏のこぼした酒に引火し髪の毛は焦げるは、松野氏はテントから転げでて手を怪我するわで、まさに燃える宴会となったのである。
この時、テントの中は火に包まれ修羅場とかしたのだが松野氏はテントから逃げ、私はストーブを外に放り投げる行動にでたが斉藤氏と博道氏はあっけにとられ金縛りにあっていた。二人の反射神経に疑問を抱いた私であった。

翌朝、食事後8時に元気良く出発。
場所は小室川谷に決定。(ノンビバークの予定)泉水谷林道から下降し、吊り橋付近をさらに下ると小室川谷に出合う。
やはり予想した通り、水はかなり多く最初は泳ぎを混ぜながら、水と遊ぶ。40分ほどでS字峡とおぼしき、ゴルジュ帯にぶつかり右岸近くを泳ぎ突破するがその上が水流が凄くて登れない。あっさり高巻決定。
この時間でS字峡を通過できたので、かなり早いペースで来ていると思い、松野氏は釣り、他の3名は焚火をして1時間ほど遊ぶ。この1時間があとで大きなものになるとは、4人共この時は気づかなかった。実はS字峡は、まだずっと先だったのだ。
さて、本物のS字峡は、この水流ではとても突破できる代物ではなく、ここもあっさり高巻決定。
小さな高巻で、S字峡の真ん中あたりに降り立つ。上部は問題なく通過。小室川谷は、2級上の沢だがこの時の水の多さでは4級位あるのではないかとの話になった。
この上部の石門ノ滝を右岸から巻く。
さていよいよハイライトの小室の淵の手前に到着。ここを泳いで突破することになるが、松野氏、博道氏、本郷の3人でザイルをひっぱる者を決めるじゃんけんをする。
普段なら、じゃんけんで勝った者がトップをやるのが通例であるが、今回は負けた者が行くことになった。結局、松野氏が負け、泳ぐことになる。
しかし水流がきつく、あっさり力つきて戻ってくる。
次に、博道氏、本郷がトライするが力つきて水に流され戻ってくる。どうしようもないので、ゴルジュ突破会から高巻愛好会に変身してまたも、高巻くことになった。
その後は、小滝やナメが続き、快適な遡行となる。
ところが、このあたりから斉藤氏が疲れたのか、かなり遅れ出す。10分歩いたら10分待つという状態になり、もう本日中に稜線に出るのは無理になり、ビバークサイトを探しながら登る。
蛇抜沢出合を過ぎたあたりで良い所があり、ビバーク決定。当然、酒なし、飯なし、あるのは焚火と松野リーダーの非常食のみ。
これ以降のことはとても思いだしたくないのでこのへんで辞めておきます。あーやだ。

PS 小室川谷はとても良い沢です。はっきり言って秀渓です。
又、今度行きましょう。

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