北岳バットレス 「ピラミッドフェース」

1991/7/21
メンバー:鈴木(直)・三好・本郷  本郷 記


7月の会山行は、3年連続のバットレスとなった。
明るく快適なバットレスの岩場。夏合宿前にみんなで気勢を揚げるのにこれほど恰好の場はないであろう。
自分の計画としては、十字クラック~ピラミッドフェース~上部フランケ~下部フランケを2日かけて登る予定であったが、土曜の雨天のため初日は取り付けなかった。二俣まで降りて、岩小屋にて焚火を囲んで宴会する。
翌日曜日に時間を2時までと決めて、ピラミッドフェースを登ることにして二俣を出発する。
取り付きに到着してルートを見ると4パーティー程いるので、5尾根支稜より回り込み2パーティー追い抜く。ルートに合流バンドの上まで三好リード。(4、5ピッチ目にあたる)
6ピッチ目三好リード。5級のフリーでホールドは小さいが豊富なので快適である。
7ピッチ目と8ピッチ目を鈴木リード。傾斜のあるスラブが続くが壁の状態が良いため難しさは感じない。フリクションをきかせてグイグイ登れて気持ちがいい。
9ピッチ目と10ピッチ目を本郷リード。フェースを左上し、ほぼ垂直のコーナークラックに入る。ルート図では、5級となっているが手のホールドはガバなので楽である。途中で4尾根の2ピッチ目終了点に合流しピラミッドフェースは終了。
ザイルの交換が面倒なのでそのまま本郷リードでマッチ箱まで飛ばす。マッチ箱のコルから立木氏が下にいるのが見えたのでマッチ箱の上から懸垂で降りてみんなと合流。
合流すると、高岡のザイルが切れたと言って騒いでいた。聞けば自分の起こした落石で切ったそうだ。私は、中央カンテで高岡の起こした落石5連発で殺されかけたことがあるので良い薬だと思い笑ってやった。
その後は、二俣で停滞しているメンバーと合流し、ビールと焼きそばの待つ広河原を目指して今年も走った走った。
今年も快適なバットレスでした。

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