2022/10/1 奈良の秘境 沢登り

引越してから大峰山については近畿最高峰である八経ヶ岳(1,925m)、信仰上女人禁制となっている山上ヶ岳(女人結界の門がある)を訪れた。いずれも修験の大峯奥駈道(おおみねおくがけみち)のルート上で、この大峯奥駈道は全長100kmくらいのロングルート。5、6日かけて縦走する登山者もいるらしい。今回は大峯奥駈道のルート上にある釈迦ヶ岳に詰め上げる滝本本谷を遡行してみた。

滝川本谷は下部から遡行すると1泊2日かかるらしい。今回は少し端折って太尾(ふとお)登山口から登山道で1,432mピークまで登り、そこから沢に下降し遡行するルートをとった。

太尾登山口から釈迦ヶ岳のルートは一般登山者に人気らしく、ネットに「朝6時で駐車場がいっぱいだった」という記事があったので5時半くらいに到着するとガラガラ。しかし6時を回ると続々と車が上がってくる。

ここまでの道中至る所にクマ出没の立て看板が立っていたので、明るくなり他の登山者の皆さんが動き出すのを待って出発することにする。

登山道を20分くらい登り1,432mのピークから登山道を外れ沢に向けて下降する。うっすら踏み跡がありテープも付いている。途中谷筋を大きな石が転がって行ったので、落石には要注意。小1時間で河原に出、適当な所で入渓する。

上が開けていて気持ちが良い。しばらくすると次から次へとナメが続く。水も綺麗で時々小さな魚影が走る。歩きやすいし、まさに癒し系の沢である。

途中、1,180m付近に高級住宅街がある。ここに泊まったらさぞ気持ち良かろう。

詰めに入る少し手前に滝らしい滝がやっと出てくる。ネットの記事に「最後は天国への詰め」というのがあったので期待していたが、待ち受けていたのは「地獄の藪漕ぎ」(ちょっと言い過ぎ)であった。沢が枯れると急斜面の笹藪となりちょっと苦戦。登山道に出て少し歩くと千丈平という広場に出る。ここから釈迦ヶ岳まで15分くらいなので、笹藪登りで疲れたけれど折角だから行ってみることにした。山頂は眺望良く、多くの登山者で賑わっていた。山頂には釈迦如来像がある。ちょうど昼時で皆さん山メシ中。沢装備の自分は完全に浮いている。持参の菓子パンを一つだけ食べ早々に下山した。

難しいところは特になく癒し系の沢歩きが楽しめる(最後の詰めはルートどりに研究の余地あり)。下山も歩きやすい登山道で1時間程度。極上のテン場もあるし次回は仲間と泊まりで行ってみたい。

うっすら踏み後
入渓
美しい
ナメ
唯一の滝らしい滝
傾斜がきつくなる


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