2022/10/22 南紀 栂谷 烏帽子山

だいぶ涼しくなってきたので、今季の沢納めとして南紀の栂谷を遡行することにした。南紀の沢は東京にいたときから一度は訪れてみたいと思っていたところ。

大阪からも下道で約4時間。結構遠い。栂谷を詰めた後の下山ルート上にある烏帽子山は関西百名山なので駐車スペースはさぞかし賑わっているだろうと思いきや車は一台もなかった。

駐車スペースすぐ近くの橋から入渓。ここもナメの連続。大きな魚がたくさん泳いでいると思ったら全部カエルで魚影は見なかった。前回訪問した滑床渓谷の茶褐色部分はヌメヌメだったけれど、ここは同じ茶褐色でもフリクションがよく効いたのでタワシの出番は一度もなかった。

やがて栂谷のハイライトであるヤケベ嵓が姿を現す。ガイド本やHPの記録にあるとおり独特の景観である。ガイド本にはここが核心と書いてあるが、滝はそれほど傾斜がなく難しくはない。

その後はナメ歩きが中心で水深の深いところも出てきたが、季節柄濡れたくないので、全て脇を抜けた。

前回までの沢では歩きやすさを求めて尾根に上がっていたが、今回は忠実に沢を詰めてみようとガイド本のとおり詰めていったところ、表面がザラザラの急斜面となり、掴むところもなく行き詰まってしまった。支点になるようなものがないのでゆっくりと降り、仕方ないので毎度のごとく尾根にのった。

程なくしてうっすら付いている登山道に出る。ここから烏帽子山までかなりの登り。途中の岩場(梯子&鎖あり)からは海が見えた。

烏帽子山山頂は展望はなし。少し下ったところに絶景が広がる休み処がある。そのまま登山道を入渓点まで。途中大きな集落跡を通過する。車も通れないだろうし不便だったに違いない。下山路は急なところが多くて結構長く、烏帽子山への登りもあり結構疲弊した。 途中会った登山者はお二人。駐車場に戻ると自分の車以外に3台車があった。

今回もナメ天国で難しいところもなく、夏には泳げるとこともたくさんある。烏帽子山に至る前の岩場、山頂近くの休憩ポイントからの眺望はとても良い。登山道に出た後駐車場までがちょっと辛く、真夏は厳しいかも。

折角南紀まで来たので、以前から訪れてみたかった太地で鯨料理を食べ、白浜の白良浜で沈む夕陽を見て帰った。

南紀は沢以外にも見どころ満載なので次回は観光とセットでゆっくり来てみたい。

入渓点 水が綺麗
ナメの連続

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