2022/02/11-13 赤岳天狗尾根

2/11 美し森駐車場(08:48)-(12:46)出合小屋(13:25)-(13:52)天狗尾根取付-(16:00)2,100m付近幕営地

前日の朝に掛けて南岸低気圧が関東に雪を降らせていた。ラッセルが予想されたが、予備日を入れた2泊の行程、幕営装備を背負っての計画とした。
しかし美し森駐車場からはトレースが付いており、4時間程で出合小屋に到着した。前日から入山た旭東稜パーティが5時間掛けて小屋までラッセルしてくれたとのこと。赤岳沢にもトレースが延びており、これを追って行くと天狗尾根取付を示す新しい看板があった。
ここからもバケツトレース。翌日に知るのだが、先行の5人Pがラッセルしたようだ。そのままツボ足で稜線まで上がり、樹林帯の中を黙々と進む。稜上は踝~脛程度の積雪。2,100m付近から現れた痩せた岩稜で、先行がどうやらアイゼンに換えたあたりで、私がスラブに足を取られて木に引っかかって助けられる羽目に。時間も時間なので平坦地を見つけて幕営。

2/12 幕営地(05:20)-(07:33)カニのハサミ-(08:36)フィックスロープトラバース+ルンゼ-(11:43)大天狗基部-(14:08)主稜線-(16:10)キレット小屋付近

3時起床。5時半出発。ヘッデンでトレースを追う。林間からモルゲンロートに染まった旭東稜、権現東稜を見て、程なくしてカニのハサミに到着。直登の記録もあるが、ここは左からの巻きを選択。覆いかぶさった岩の下の踏み跡が狭く、匍匐前進して通過。3回目だけど、こんなに面倒くさかったっけ?
そこからは岩稜パートが増えてくる。一ヶ所、ロープを出した方が良かったかなという所もあった。
トラバースにフィックスロープが張っている箇所で先行Pに追いつく。トレースのお礼を言って順番待ち。
フィックスは被覆が剝けてボロボロだった。先行Pはトラバースの終了点までロープを出して、そこからのルンゼはノーロープで抜けているようだ。こちらはKさんリードでルンゼの先までロープを延ばし、45mで立木でビレイ。この頃から日帰り組が追い付いて来る。後続は12人居るらしい。
大天狗基部までも岩稜と雪稜が続く。途中、日帰り空身組の2P、4人に先を譲り、大天狗に取りつく。高坂リード。バンドを右に進み、残置ハーケン沿いにやや右上する。最後がやや立っているが、探せばガバが見つかる。前回はダブルアックスで細かい登りをした記憶があるが、今回はアックスが邪魔だった。岩場パート終了点に残置のボルトを見つけて終了。
そこからはヘトヘトになりながらも赤岳-権現間の稜線に到着。時間的にこの日のうちの下山は無理だろう。真教寺尾根下降かキレット小屋経由か迷うが、当初予定通りにキレット小屋に向かう。しかしこの下降路も疲れた足には堪えた。16時近くにキレット小屋付近に到着するも、トレースから小屋までは腰まで埋まるラッセルになったので、稜線上の平坦地に幕営。もう19時になろうとしている時までも、テント脇を何人もの日帰り組が通り過ぎて行った。

2/13 キレット小屋付近(06:38)-(07:16)ツルネ-(09:02)出合小屋(09:21)-(11:30)美し森駐車場

入山前の予報より好転していたので、この日はゆっくり目の起床。日の出の後に出発。樹林を抜けてツルネへ軽く登る。ここからは阿弥陀南稜、権現東稜、旭東稜など、メジャーなルートの眺めが素晴らしい。晴天の下、バケツトレースでルーファイ不要なツルネ東稜を下降する。天気も持ってくれて、昼前には駐車場に帰って来られた。

自分は3度目の天狗尾根になるが、暫く歩きをサボっていたことと歳を食ったこともあり、今回が一番疲れた。
やはり定期的に登っていないとダメですね。
最近のうちの会では珍しく、食事は全て個食。宴会も無かったこともあってガス缶は中缶2個で足りた。

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